デザイン論特講1 第2回

講義

視覚文化論 第2回

講義

  • 心的イメージと視覚的イメージ
    • 心的イメージ+メディア=視覚的イメージ
  • 文化概念の変容
    • 古典的定義=「教養」としての文化
    • 人類学的定義=「生活の仕方の全体」
    • 「意味の共有」としての文化=文化論的転回

芸術学A 第2回

講義

デザイン論特講1 第1回

イントロダクション

    • コメントカードについて

講義

視覚文化論 第1回

イントロダクション

    • コメントカードについて
  • 参考文献

ヴィジュアル・カルチャー入門―美術史を超えるための方法論

ヴィジュアル・カルチャー入門―美術史を超えるための方法論

講義

芸術学A 第1回

イントロダクション

  • 講師の自己紹介
    • 佐藤守弘 デザイン学部教授(共通科目)、専門:芸術学、視覚文化論
    • コンタクト:msatow@kyoto-seika.ac.jp
      • オフィス・アワーは、毎週木曜日13:30〜15:00 於・本館2F講師控室。上記以外の時間はメールや対面でアポイントメントをとってください
    • 本講義は、芸術学1A、芸術学2Aと同時開講
    • コメントカードについて

講義

  • 視覚的(visual)なもののリテラシーとコミュニケーション
    • ヴィジュアル・リテラシー=視覚的読解能力
    • リテラシー(Literacy)=文字を読み書きする能力
      • Letter(文字)、Literature(文学)などと同語源 

今週の一曲

担当教員が若い時から聞いていきた一曲を、その音楽的側面、歌詞、社会的背景などを、毎週紹介していくという企画です。まあまあ好評なので、今年も続けます。「文化的制作物」を考える一例として聞いてください。
今日は初回なので長めに。次回からは講義開始後の15分(註:アカデミック・クオーター)程度でする予定です。

デザイン理論特講 第1回

修士課程合同発表会について

  • 7月の土曜日

来週までに

  • 講師のメールアドレスに自分のこれまでの作品や、これから研究したい対象の図版を一枚送ってください。【デザイン理論】とタイトルを付けてください。

講義

  • 「作品」とその外部
    • 額縁、タイトル、キャプション、解説文、展覧会場、ギャラリー・トーク、カタログ
  • 作品とキャプション:記述の第一歩
  • 比喩としての作品タイトル
    1. 記述(換喩/提喩)タイプ
    2. メタファー(隠喩)タイプ
    3. 「無題」タイプ
  • メディアの記述法
    • 絵画=支持体+絵具 
      • 例:紙に水彩(水彩・紙)、絹本著色
    • 版画=版の技法
    • 印刷=刷りの技法
    • 写真=プリント技法
      • 例:ゼラティン・シルヴァー・プリント、ラムダ・プリント
    • 映像=記録メディア
      • 例:16mmフィルム、ヴィデオ
    • 立体=素材(時に技法)
      • 例:ブロンズ、寄木造
    • 陶芸・漆芸=技法+器形(これがタイトルになることも)
      • 例:青磁平皿、蒔絵手箱
    • テキスタイル=技法+素材
      • 例:型染・綿・反応性染料、綴織・綿糸・ウール紙
    • その他
  • サイズの記述法
      • 縦x横(あるいは径)x高

講義概要:デザイン論特講1

  • デザイン論特講1
    • 金曜日3講時

講義の目的

  • 視覚的イメージと社会 
    • メディア(media)という単語の単数形、メディウム(medium)には、死者の言葉を現世に伝える「霊媒」という意味もあるように、それは発信者と受信者の「間」にあって、何らかのメッセージを運ぶ乗り物のような存在である。普段の生活ではあまり意識はされていないが、私たちはメディアを通じて、世界を理解し、世界にメッセージを送っている。本講義では、視覚文化研究(ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ)の視点から、視覚的イメージと人間の関係、社会のなかでのはたらきを考えることを目指したい。  

講義の進め方

  1. イントロダクション:メディア、イメージ、視覚文化
  2. 「文化」を理解する:記号、表象、コンテクスト
  3. 視覚イメージとヴィジュアル・リテラシー
  4. 文化と表象の制度:ピクトグラム、デザイン、ジェンダー
  5. 視線の力学:フェミニズムとポストコロニアリズム
  6. 近代社会と監視:パノプティコン的社会
  7. トポグラフィの視覚文化論
  8. 世界を視る写真:旅行写真と横浜写真
  9. 視覚文化としての観光
  10. 「古都」としての京都:マスメディアと場所
  11. 複製技術と視覚的イメージ
  12. 引用・流用・剽窃
  13. 複製技術時代の音楽:ダブ、リミックス、ヒップ・ホップ
  14. 著作権を考える
  15. まとめ

 

評価基準

出席40%、期末レポート60%

講義概要:視覚文化論

  • 視覚文化論
    • 金曜日2講時

講義の目的

  • 視覚文化を読み解く:メディア・表象・複製
    • 本講義では、視覚文化論(ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ)という研究分野を概観する。「視覚文化」には、いわゆる美術のほか、写真、映画、テレビ、広告、マンガ、ファッション等、幅広い対象が含まれる。私たちはこうした視覚的イメージを、どのようにして見、どのようにして理解しているのだろうか。私たちを取り巻くこうした視覚文化の数々を読み解くための方法を、まずは現代におけるさまざまな文化理論を紹介した上で、広告などを例として考察する。さらに複製技術が現代の視覚文化/聴覚文化に及ぼした影響を、さまざまな実例とともに考えていく。 

講義の進め方

  1. イントロダクション:視覚文化とは
  2. 視覚文化をどのように考えるのか:社会のなかでのイメージ
  3. 「文化」とは一体何なのか:共有された意味としての文化
  4. メディウムとメディア:文化と媒介
  5. 記号と表象:意味とコンテクスト
  6. 視覚的イメージのメディア的諸機能
  7. 広告の記号論
  8. CM映像のレトリック
  9. 19世紀の視覚文化:視覚遊具からパノラマへ
  10. 万国博覧会と近代的視覚
  11. 初期映画とアトラクション
  12. 物語映画とモンタージュ
  13. 鉄道の視覚文化
  14. 都市とイルミネーション:電気の視覚文化論
  15. まとめ 

評価基準

出席40%、期末レポート60%

講義概要:芸術学A

芸術学A

  • 水曜日2講時

講義の目的

  • 現代社会のなかでの芸術――私たちは「芸術」をどのように理解しているのか 
    • 私たちは、日頃、雑誌やテレビ、インターネットなどで、さまざまな視覚的イメージに接触し、それらから情報を得ている。では、私たちはどのようにして、イメージから意味を読み取っているのだろう。本講義では、視覚的イメージをコミュニケーションのためのメディアと考え、ヴィジュアル・リテラシー(視覚的な読み書き能力)について理解を深めることを目標とする。扱う対象は、絵画、映画、マンガと多岐にわたるが、それらが「意味」をどのように作り上げているのか、そのメカニズムについて理解を深めていきたい。さらに、そのような理解の上で、近代における「芸術」という制度の成立や「デザイン」という概念の誕生、その変容を幅広く見ていくことによって、芸術と近代社会・文化との関わりを再考する。絵画、彫刻、デザイン、さらには音楽における近代主義モダニズム)の確立と変容を通じて、私たちが今日受容している「芸術」というものがどのような歴史的、思想的プロセスを経て成立してきたのかを問いたい。このようなプロセスに関する知識を得ることで、受講生自らが学んでいる文化制作を相対化することを目標とする。 

講義の進め方

  • 1. イントロダクション
  • 2. ヴィジュアル・リテラシーとは?
  • 3. コミュニケーション・メディアとしての視覚的イメージ-- 交通信号の文法構造
  • 4. マンガのヴィジュアル・リテラシー
  • 5. マンガにおけるコマ割りの修辞学
  • 6. 物語映画の文法--ショットとシーン
  • 7. アトラクションとしての初期映画
  • 8. 絵を「読む」-- 物語と絵画
  • 9. 西洋絵画における近代性
  • 10. モダニズム絵画--「主体」と「表現」の神話
  • 11. 音楽における近代性--モダン・ジャズを中心に
  • 12. デザイン・ファッション・建築におけるモダニズム
  • 13. 制度としての「美術」
  • 14. 美術制度の確立--日本の近代
  • 15. まとめ

評価方法/基準

  • 出席40%、レポート60%

注記

  • 芸術学1A、2Aと同時開講とする。

講義概要:デザイン理論特講

デザイン理論特講

  • 水曜日1講時
  • 履修年次:大学院デザイン研究科修士1年次
  • デザイン研究科 デザイン専門特講科目

講義の目的

  • 現代におけるデザイン/工芸を考える
    • 本講義では、デザインが近現代の社会でどのような役割を果たして来たのかについて、さまざまな角度から追求する。ヴィジュアル・カルチャー論やマテリアル・カルチャー論の視座から、芸術やマンガなどの隣接諸文化=領域との関わりはどのようなものであるのか、デザインがどのように流通し受容されるかなど、さまざまな問題から近現代デザインの歴史や理論を考察する。また同時に自らのデザイン制作のコンセプトを他者に明快かつ論理的に説明する方法についても教授する。 

講義の進め方

  • 第1回:イントロダクション
  • 第2回:デザインと「文化」
  • 第3回:ヴィジュアル・カルチャー論とマテリアル・カルチャー論
  • 第4回:ヴィジョンとヴィジュアリティ
  • 第5回:ヴィジュアル・カルチャーと社会
  • 第6回:マテリアリティの可能性:モノの意味作用
  • 第7回:ポピュラー文化とヴァナキュラー文化
  • 第8回:使用者によるデザイン:カスタマイズとブリコラージュ
  • 第9回:デザインと消費社会
  • 第10回:デザインをいかに伝えるか
  • 第11回:デザインとコンセプト
  • 第12回:レジュメの作り方
  • 第13回:プレゼンテーションの方法1
  • 第14回:プレゼンテーションの方法2
  • 第15回:まとめ  

評価方法/基準

  • 出席40%、レポート2本60%

2019年度担当科目

佐藤守弘の2019年度担当科目一覧です。

  • 前期
    • 芸術学A:全学共通教養科目
    • 視覚文化論:全学共通教養科目+大学コンソーシアム京都単位互換履修生
    • 大学入門:全学共通教養科目(前期集中)
    • デザイン論特講1デザイン学部専門講義科目
    • デザイン理論特講佐藤敬二と共担):大学院デザイン研究科修士課程講義科目
    • デザイン研究1【理論】:大学院デザイン研究科修士課程1年次
    • デザイン研究3【理論】:大学院デザイン研究科修士課程2年次【休講】
    • 表現研究計画演習:大学院芸術研究科博士後期課程演習科目
    • マンガ研究計画演習:大学院マンガ研究科博士後期課程演習科目
    • 京都の伝統産業実習(実習先=岡墨光堂):芸術/デザイン/マンガ学部学外実習科目(前期集中)
  • 後期
    • 芸術学B:全学共通教養科目
    • 写真論:全学共通教養科目+大学コンソーシアム京都単位互換履修生
    • デザイン論特講3デザイン学部専門講義科目
    • 芸術表象論/比較芸術論芸術学部専門講義科目
    • 学術論文演習2:大学院芸術/マンガ研究科博士前期課程・デザイン/人文学研究科修士課程演習科目
    • デザイン研究2【理論】:大学院デザイン研究科修士課程1年次
    • デザイン研究4【理論】:大学院デザイン研究科修士課程2年次【休講】
    • 英書講読(2)〔美〕−1同志社大学文学部美学芸術学科
    • 国内フィールドプログラムIV/国内ショートプログラム3 (京都):全学共通教養科目(後期集中)
        • とくに注記がない場合は京都精華大学でのクラスです。他大学における非常勤/嘱託でのクラスはイタリックで表示しています。

第16回大正イマジュリィ学会全国大会

第9回国際シンポジウム

神戸大集中講義 最終日

レポート課題

  • モノ、イメージ、イヴェントなどの具体例に即して、場所と文化の関係について論ずる。
  • 書式:A4用紙横書き(ワープロを推奨) ホッチキスは左上
    • 字数:1200〜2000字
    • 取り上げた例を、必ずコピー、あるいは印刷してレポートに添付すること。
    • 提出方法:講師のメールアドレスに送付(morihiro1966(a)mac.com)
      • サブジェクトは「神戸大芸術学レポート」
      • 締切は3月6日朝8時厳守

ジャパン・サーチ

トポグラフィ論

音楽コーナー


https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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19年度前期芸術学A視覚文化論デザイン論特講1デザイン理論特講(大学院)/a> 講演、特別講義など

前学期までの講義情報総合情報シラバス