告知
- 新学期早々申し訳ないですが、来週は展覧会審査のため、再来週は学会のため休講です。
イントロダクション
講義
- 「表象」representationとは?
- トポグラフィの視覚文化論
担当教員が若い時から聞いていきた一曲を、その音楽的側面、歌詞、社会的背景などを、毎週紹介していくという企画です。まあまあ好評なので、今年も続けます。「文化的制作物」を考える一例として聞いてください。
今日は初回なので長めに。次回からは講義開始後の15分(註:アカデミック・クオーター)程度でする予定です。
芸術学B
デザイン論特講3
写真論
修士論文やさまざまな学術的テクスト執筆に向けた基礎段階として、論文の書き方、資料調査の仕方を指導する。
本購読で取り上げる文献は,ジェームズ・エルキンズによる『目の使い方(How to Use Your Eyes)』である。エルキンズは,シカゴ美術館附属学校の美術史/理論/批評学科の教授で,美術史にとどまらず写真や視覚文化に関する幅広い著作で知られている。
『目の使い方』は,世の中に存在するさまざまなものの「見方」を解説する入門書である。対象となるのは,絵画や透視図だけでなく,切手,X線写真,ヒエログリフ,地図などの人工物から,人の顔,指紋,蛾の羽,夕焼け,水晶などの自然物まで,多岐にわたる。そうしたごく普通の諸事物の「見方」から,本書は眼という感覚器官を通じた視覚とその社会性を,平易な言葉で考えることを目指している。
本書の講読を通じて得られるのは,視覚的な対象物をどのように扱うか,どのように「読む」かといった,多くの美学芸術学を目指す学生が向かい合う基礎的なことである。
はじめの数回は,美術史のみならず,視覚文化論,記号論やメディア論などの諸方法論に関する講義を行う。続いて講師による翻訳のモデルを紹介し,そして受講者が順番に担当箇所の翻訳を口頭発表していくというかたちで進めていく。視覚的イメージへのアプローチの紹介だけではなく,翻訳のテクニックなども伝えて行きたいと考えている。