講義概要:芸術学1

芸術学1
月曜日1講時@明窓館201
芸術・デザイン・マンガ学部基礎講義・演習科目

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講義の目的

私たちは、日頃、雑誌やテレビ、インターネットなどで、さまざまな視覚的イメージに接触し、それらから情報を得ている。では、私たちはどのようにして、イメージから意味を読み取っているのだろう。本講義では、芸術――とくに視覚的なイメージ――について考えるための基礎的な理論――記号論、修辞学、図像学、社会史など――を扱う。視覚的イメージをコミュニケーションのためのメディアと考え、ヴィジュアル・リテラシー(視覚的な読み書き能力)について理解を深めることが、本講義の目指すところである。扱う対象は、絵画、写真、映画、マンガ、広告と多岐にわたるが、それらが「意味」をどのように作り上げているのか、私たちがどのようにそれらを「読んで」いるのか。そのメカニズムについて理解を深めていきたい。

講義の進め方

  1. イントロダクション:芸術と文化
  2. ヴィジュアル・リテラシー
    1. 視覚的コミュニケーションの図式
    2. 交通信号の文法構造
  3. マンガ/映画の文法構造
    1. マンガの語り方
    2. マンガと視覚的記号
    3. コマ割りの修辞学
    4. 物語映画の文法
  4. イメージの記号論
    1. 言語と記号
    2. 視覚的記号の種類
    3. ピクトグラム記号論
  5. 絵を読むこと
    1. 物語と絵画
    2. 寓意画とイコノグラフィ
    3. イメージの修辞学:外示と共示
  6. 広告論
    1. 広告と視覚的比喩
    2. 広告のメッセージ
  7. 視線と監視
    1. 絵画と視線
    2. 美術とジェンダー:「他者」への視線
    3. マネ《オランピア》のまなざし
    4. ベラスケス《侍女たち》の視線構造
    5. 映画と視線

評価基準

出席30%、期末レポート70%

お薦め文献(概説)

*1:この講義は、昨年度までの「芸術学概論」に当たります。昨年度までに「芸術学概論」の単位を取得した人は履修できませんので、気を付けてください。


https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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