講義概要:現代美術特講

現代美術特講
木曜日1講時@情報館AVルーム
大学院専門科目(博士課程前期)

  • 履修年次:芸術研究科博士前期課程1年次〜

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講義の目的

現代において、美術の枠はとてつもなく広がっている。また、さまざまな思想や言説が飛び交い、制作する立場の人間も、また否応なしにそれに向かい合わないといけない状態になっている。では、このような状況はどのようにして現れたのか。現代社会において「美術/アート」の立つ位置はどこにあるのだろうか。現代の美術に至る諸潮流を検証し、それにまつわる言説を紹介することによって、現代美術そして現代の視覚文化を受講生とともに考えてみたい。

講義の進め方

  1. イントロダクション:「近代」と「美術/アート」
  2. モダンとモダニティ
    1. 「近代」とはなにか?
    2. 「美的モダン」の成立
    3. 美術批評と美術史――「美術」という制度
    4. 近代日本における「美術」
  3. モダニズムと自己参照性
    1. C・グリーンバーグとモダン・アートの語り
    2. 「熱い抽象」:抽象表現主義アンフォルメル/具体
    3. さまざまなモダニズム:デザイン・写真・ジャズ
    4. 伝統とアヴァン=ギャルド――書・花・陶
  4. ポストモダン:「美術」と「アート」
    1. M・フリードとミニマル彫刻批判
    2. R・クラウスと「展開された場」
    3. 「作者の死」と受容者の問題
    4. 「芸術」から「文化」へ
    5. 社会とイデオロギーフェミニズム/ポストコロニアリズム
  5. 複製技術と近代
    1. 痕跡の技術としての写真
    2. W・ベンヤミンと複製技術論
    3. 流用と剽窃:ダダ→シチュアシオニスト→パンク
    4. 赤瀬川原平」という場
    5. ブリコラージュと使用者の戦略

評価基準

出席30%、期末レポート70%


https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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19年度前期芸術学A視覚文化論デザイン論特講1デザイン理論特講(大学院)/a> 講演、特別講義など

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