予定
- 導入部
- 展覧会紹介:MORI ART MUSEUM | 東京―ベルリン/ベルリン―東京展
- とくに戦前のドイツのノイエ・フォトグラフィーと日本の新興写真の関係や、戦後の主観的写真と日本における反応の部分を紹介します。
- カメラ・オブスキュラの作り方
- カメラ・オブスキュラの作り方 - 蒼猴軒日録を参照のこと
- 展覧会紹介:MORI ART MUSEUM | 東京―ベルリン/ベルリン―東京展
- 講義
- カメラ・オブスキュラ(承前)
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- カメラ・オブスキュラとは、ラテン語で「暗い部屋」という意味。暗い部屋に、小さな穴(ピンホール)から光が差し込むと、外の明るい世界が上下左右逆に映るという原理は紀元前から知られていた。
- 後にレンズを利用することによって、鮮明な像(イメージ)が得られることが知られるようになり、ヨーロッパでは、ルネサンス期以降、描画装置、科学的な観察装置として広く使われるようになり、また啓蒙主義時代(17c後半〜18c)の知のモデルともなった。
- カメラ・オブスキュラに映る像を化学的な方法により定着させる技術が、写真術。
- 現象としてのカメラ・オブスキュラ:墨子、アリストテレス
- 遠近法絵画とカメラ・オブスキュラ:フェルメール、カナレット
- 自然科学と観察者:「暗い部屋」と世界
- 見世物としての巨大カメラ・オブスキュラ
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- カメラ・オブスキュラ(承前)
参考文献&サイト
- ジョン・H・ハモンド『カメラ・オブスクラ年代記 (朝日選書)』
- ジョナサン・クレーリー『観察者の系譜―視覚空間の変容とモダニティ (以文叢書)』
- The Magic Mirror of Life: An Appreciation of the Camera Obscura=カメラ・オブスキュラについての総合サイト(英語)
- http://www.fujifilm.co.jp/photographer/2005_03miyamoto/miyamoto00.html=写真家、宮本隆司インタヴュー:《ピンホールの家》について
- 畠山直哉『Slow Glass』
- 日本にあるカメラ・オブスキュラ
- ナカガワ・フォト・ギャラリー=京都市北区にある、『映像の起源―目の思索 「写真鏡」‐カメラ・オブスキュラ‐が果たした役割』、『カメラ・ギャラリー―写真鏡の伝来からオートフォーカスまでの350年』の著者である写真家、中川邦昭氏によるギャラリー。
- 映像展示室と巨大レンズ | 植田正治写真美術館=鳥取県伯耆町にある植田正治写真美術館内。600mmのレンズで「逆さ大山」が見られる(らしい)。
講義後の補足
- 今日持っていった写真集などは以下のとおりです。
- 畠山直哉 Naoya Hatakeyama
- 宮本隆司『新・建築の黙示録』、『CARDBOARD HOUSES』
- 宮本氏の写真集は、情報館でも10点ほどあります。ここを参照してください。
質問など
- LOMOの4連写できる「スーパー・サンプラー」を利用した写真作品について質問がありました。それを使った写真作品というのは知りませんが、この間、東京の写真美術館に、ロモグラフィーという写真家集団のインスタレーションを見ました。ウィーンを中心に活動している匿名の集団らしく、世界中から集めたロモによるスナップショットを展示していて、なかなか面白かったです。また、調べて紹介します。
- 東京都写真美術館(ず〜っと下にスクロールした15番)
- Lomography
- http://www.lomography.jp/lomography/