夏期スクーリング

「近現代美術1-a」3日目=日本の近代美術と視覚文化

予定

  • 講義概要
    • 日本の近代(1860〜1940年代)における視覚文化の歴史を、特に西洋の美術動向や、日本の社会変動と関連付けながら概観する。講義で扱う時期は、初期近代としての江戸時代後期から現代に至るまで。また扱う対象は、絵画や彫刻などいわゆる美術に止まらず、版画や写真、デザイン、印刷物、あるいは見世物や博覧会などのさまざまな視覚文化であり、それらを広範に扱うことによって、〈美術〉という概念の成り立ちを問い直し、日本における近代性とは何であったのかを問題とすることを講義の主要な目的とする。
  • 「日本」「近代」「美術」の問題点
    1. 日本/西洋という二項対立の問題
    2. 近代(近代性・近代化・近代主義)の問題
      • 都市化、複製技術、「大衆」文化
    3. 「美術」という制度の問題
      • 教育/展示/歴史にかかわる制度、「芸術家」と表現、前衛
  • 授業概要
    1. 異種混淆の近代――珍奇性と有用性の狭間に
    2. 美術制度の確立――美術史・美術館・美術教育
    3. 「表現」神話の構築――「芸術家」の誕生
    4. 近代都市と視覚文化――モダニズムと前衛
  • 補足(配付資料に載せていないもの)
    • 『もうひとつの明治美術――明治美術会から太平洋画会へ』展図録、静岡県立美術館ほか、2003年
    • 『世紀の祭典・万国博覧会の美術――パリ・シカゴ・ウィーン万博に見る東西の名品』展図録、東京国立博物館ほか、2004年

参考資料:日本の美術学校の歴史(戦前)

レポートの書き方


https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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