文献講読(英)(2)
水曜日4講時(15:00-16:30)
教室:同志社大学新町キャンパス臨光館211
講読の目的
インスタレーション,環境芸術,パブリック・アートなど,芸術と場の関係を問い直すような作品が,現代のアートにおいてはよく目に付くようになってきている。また昨今の公共美術館を巡る問題など,社会における美術館/博物館――すなわち展示という制度――の役割についての論議は喧しい。では,一体,展示制度とは,何なのだろうか。どのような歴史を辿り,現代においては,どのようなポジションを占めているのだろうか。
展示とは,モノを秩序付けるシステムであり,モノそれぞれの「意味」を決定づけるコンテクストでもあり,さらに「美術作品」そのものの身分を保証する装置ともなる。本講読の目的とするところは,モノを展示するという行為を,意味作用の実践として捉えた上で,さまざまな歴史/文化的なコンテクストにおいて位置づけ,そこに生起する文化的,政治的な問題を前景化することにある。
講義内容(予定)
- イントロダクション:展示/コレクションを考える
- 英語文献講読
- 序章の紹介
- 発表順の決定
- 受講生による発表
いきなりで申し訳ないですが、来週(10/11)のクラスは、出張のため休講します。
講読テクスト
- Carol Duncan, “The Art Museum as Ritual,” Civilizing Rituals: Inside Public Museum, London and New York: Routledge, 1995, 7-20.
- 文学部事務室にて、コピーを購入すること。他の文献については、後に指示する。
講読の進め方
- 受講生が、テクストを順に翻訳し、発表する輪読形式で行う(はじめの数回は講師による講義)。
評価基準
出席・発表=40%、期末レポート=60%