美術史特講2
木曜日1講時@情報館B1F・AVホール
大学院専門科目(博士課程前期)
- 履修年次:芸術研究科博士前期課程1年次〜
講義の目的
展示とは,モノを秩序付けるシステムであり、モノそれぞれの「意味」を決定づけるコンテクストでもあり、さらに「美術作品」そのものの身分を保証する装置ともなる。本講読の目的とするところは、モノを展示するという行為を、意味作用の実践として捉えた上で、さまざまな歴史/文化的なコンテクスト――とくに19世紀ヨーロッパにおけるさまざまな視覚の装置群――において位置づけ、そこに生起する文化的・政治的な問題を前景化することにある。教会の聖遺物コレクション、「驚異の部屋」から近代的,ブルジョア的な美術館/博物館へのシフト、さらにモダニズムの展示空間へという系譜を踏まえた上で、視覚文化の受容にはたらく力学を、さまざまな例とともに考察していきたい。
講義の進め方
評価基準
出席30%、期末レポート70%