芸術学特別演習B
金曜日1〜2講時@情報館3F・セミナー室
- 履修年次:芸術研究科博士前期課程1年次〜
講義の目的
作品は、それだけで多くを語る。しかし、作品のみが全てを語るわけではない。作品を観る者は、展示の状況、キャプション、制作者のプロフィールなど、さらには自らの知識をも動員して、さまざまな情報を総合して作品に向かい、その上で作品の語る声に耳を傾けるのである。
本演習の目的は、自らの作品を「語る」――言語化し、観る者に伝達する――方法を学ぶことにある。文章を書く上での基本的なルールや約束事、資料の調べ方などの基礎的知識からはじまり、作品の記述の仕方、制作意図や解釈の問題などを学ぶことを目的とする。
講義の進め方
はじめの二回は、演習A【安藤担当】/B【佐藤担当】合同で、基本的なガイダンスや情報館での実地研修を行い、その後、各クラスに分かれて演習を行う。
基本的に参加者の発表とディスカッションが中心となる。本演習の場合の課題は3段階。
1, これまで自らが作った作品の中から一点選び、それのキャプションと作品解説を書く。
2, その作品を、誰か他人の作品と比較して、自らの作品の特徴を浮かび上がらせるという作業をする
3, 以上の分析を、期末レポートとしてまとめる。
評価基準
出席30%。発表30%、期末レポート40%。