予定
- 「芸術/アート」とはなにか?
- げい‐じゅつ【芸術】:『広辞苑』の定義
- 一般的/古典的な「芸術」に関する定義=「芸術とは、剽窃であってはならない。つまりそれは、だれかある個人が、自分の手でつくったものであり、しかも過去にすでにあるものを模倣したり剽窃したりするのではなく、かれの「独創」によるものでなくてはならない。そのような意味で、芸術とは「創造」なのである。こうして創造された作品は、たんなる器具のような有用性に意味がある品物ではなく、とりわけ便器のような卑俗な、さらには不道徳なものであってはならない。作品は、独創において他からくっきりと際だたせられた一個の自立的な存在として、それ自体に固有の意味と価値をもち、またその価値において、これを鑑賞する者の教養や趣味の陶冶をつうじて、あるべき人間性と道徳をたかめるものでなければならない(西村清和『現代アートの哲学』)」。←これって今でも有効か?
- 「価値的」用法と「記述的」用法
- 「art」の用法の歴史
- 技術/技芸
- 美しい芸術
- 「芸術のための芸術」
- コンセプチュアル・アート〔概念芸術〕
- 誰が「芸術/アート」を定義するのか
- アートワールドと制度
- 日本における「美術」の成立
- 「書画」から美術へ
- 美術館と美術
- 制度としての美術教育
参考文献
- 西村清和『現代アートの哲学 (哲学教科書シリーズ)』
- 佐藤道信『〈日本美術〉誕生 (講談社選書メチエ)』
- 展覧会図録『コピーの時代――デュシャンからウォーホル、モリムラへ』滋賀県立近代美術館、2004
- 展覧会図録『マルセル・デュシャンと20世紀美術』国立国際美術館、2004
- Dada: Zurich, Berlin, Hanover, Cologne, New York, Paris