第9週

予定

  • 複製技術と「流用」
    • 美術作品と複製
    • 流用(アプロプリエーション)
      • 美術作品や広告、写真など、特定の文脈で使われていた既製のイメージを採り上げ、それを別の文脈に置き直すことによって、新たな作品を作り出すこと
      • レディ=メイドと芸術
    • 音楽と流用

補足

  • 講義中に映した文章をアップします。
    • 近代的な芸術概念=歴史や文化から自立した「作者」が、徹底的な自己批判を通じて創り出す独創的で自律的な「表現」
      • 「〔19世紀以来の近代資本主義の文化的表現〕では、制度や慣習がどうであれ、私は自分をこのように表現するという、近代的な主体の表現としての芸術が目指される。〔…〕それにあたって、〔…〕音楽は音楽に固有のランゲージへと、自己批判を通じて自己純化をしていけばいい〔…その結果〕一方には、芸術家というハダカの主体、他方には〔…〕音楽でいえば時間の中での音の組織の展開だけが残る。(浅田彰ポストモダン・アート」『ur』No.2, ペヨトル工房、1990)」
      • 著作権と近代的「芸術」概念=「〔フランス〕革命の基本思想であった自然権思想とロマン主義は、作者の芸術表現への所有権を、「もっとも神聖な所有権」とみなし、「作者の権利」は法により新たに制度化されることになった(増田前掲書、103-04)」。
        • ちなみに論文などの引用に関しては、どこからどこまでが引用なのかカッコなどで明らかにし、さらに出典を明記して、それが研究・教育上、引用が必要であれば、引用は認められています(だから上の文章の引用はOK)。ただそれが絵画や写真、マンガ、音楽の場合は、なかなか難しいというのが現状です。

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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19年度前期芸術学A視覚文化論デザイン論特講1デザイン理論特講(大学院)/a> 講演、特別講義など

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