参考資料
- 増田聡『その音楽の<作者>とは誰か リミックス・産業・著作権』
- 『20世紀ポップ・ロック大全集 Vol.9 音楽の新世紀?拡大と再生、そして実験者たち? [DVD]』(映像)
- 『モジュレーション [DVD]』(映像)
- アプロプリエーション(流用)についての解説
- ロバート・アトキンス『現代美術のキーワード―ART SPEAK』
- 松井みどり『アート:“芸術”が終わった後の“アート” (カルチャー・スタディーズ)』
補足
- 講義中に映した文章をアップします。
- 近代的な芸術概念=歴史や文化から自立した「作者」が、徹底的な自己批判を通じて創り出す独創的で自律的な「表現」
- 「〔19世紀以来の近代資本主義の文化的表現〕では、制度や慣習がどうであれ、私は自分をこのように表現するという、近代的な主体の表現としての芸術が目指される。〔…〕それにあたって、〔…〕音楽は音楽に固有のランゲージへと、自己批判を通じて自己純化をしていけばいい〔…その結果〕一方には、芸術家というハダカの主体、他方には〔…〕音楽でいえば時間の中での音の組織の展開だけが残る。(浅田彰「ポストモダン・アート」『ur』No.2, ペヨトル工房、1990)」
- 著作権と近代的「芸術」概念=「〔フランス〕革命の基本思想であった自然権思想とロマン主義は、作者の芸術表現への所有権を、「もっとも神聖な所有権」とみなし、「作者の権利」は法により新たに制度化されることになった(増田前掲書、103-04)」。
- ちなみに論文などの引用に関しては、どこからどこまでが引用なのかカッコなどで明らかにし、さらに出典を明記して、それが研究・教育上、引用が必要であれば、引用は認められています(だから上の文章の引用はOK)。ただそれが絵画や写真、マンガ、音楽の場合は、なかなか難しいというのが現状です。
- 近代的な芸術概念=歴史や文化から自立した「作者」が、徹底的な自己批判を通じて創り出す独創的で自律的な「表現」