大学院文学研究科の集中講義、芸術受容論の概要
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- 29日:コンテクストと展示
- 30日:コレクションと採集
- 31日:風景と観光
- ざっと上記のような感じで進めるつもりです。また情報アップします。
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- 二日目の夕方くらいに、実地講義というかたちで、神戸エリアの展示施設に出かけようかなとも思っています。展示物を見るというよりは、展示そのものを見に行くという主旨で。何処に行くかは、皆さんと相談して決めたいと思いますが、とりあえず以下のどこかと考えています。
初日の予定
- 視覚文化とコンテクスト:なぜ「展示」がそれほど重要なのか
- 参考資料:スチュアート・ホール編『リプレゼンテーション――文化的表象と意味作用の実践』(Stuart Hall, ed., Representation: Cultural Representations and Signifying Practices, London: Sage/ Open University, 1997)、序章(佐藤守弘試訳)
- コレクションのモーメント
- 参考サイト
- 意味作用としてのコレクション
- 「見えない世界」を「見えるモノ」で表象する
- クシシトフ・ポミアン『コレクション―趣味と好奇心の歴史人類学』
- 岸文和「明治十九年のギャラリー画――松浦武四郎コレクションの欲望について」(美術フォーラム21』12号、2005年1月)
- 「見えない世界」を「見えるモノ」で表象する
- 展示の系譜
- 教会の聖遺物、献納品コレクション
- 日本の場合:開帳(居開帳、出開帳)
- 驚異の部屋(珍品陳列室)
- 「世界という散文」=アレゴリーとしてのコレクション
- 教会の聖遺物、献納品コレクション
- 芸術=文化システムと展示
- J・クリフォード『文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術 (叢書・文化研究)』
- 動物園と展示=http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26HO285.html
- 「見る/見られる」の装置としての動物園
- パノプティコン
- 動物は「見られる」のか
- E. Baratay and E. Hardouin-Fugier, Zoo: A History of Zoological Gardens in the West
- Garry Winogrand, The Animals
- 『プロジェクトX 旭山動物園 ペンギン翔ぶ ~閉園からの復活~ [DVD]』
- http://hw001.gate01.com/photo-kamimura/
- コレクションうた
- ザ・コレクターズ「僕はコレクター」(『僕はコレクター(紙ジャケット仕様)』)→http://www.the-collectors.net/
- 「ゆうべ見た夢の続きを ガラスの瓶に詰め込んで 誰もいない地下室に 鍵を掛けてコレクションするよ 可愛い君のこと 小さな窓から眺めてた 手に入れたら放さないよ」
- 「君の口を飛び出した 言葉のかけらひとつ残らず 銀のピンで突き刺して 僕の鼓膜にコレクションするよ 唇を近づけて 掌で君を包むだけ もうなんにもいらないよ」
- 参照映画:『コレクター [DVD]』
- モッド文化とコレクション
- 複製によるアメリカ黒人音楽の受容
- 喪われた少年期に対するノスタルジア
- ザ・ブルーハーツ「少年の詩」(『THE BLUE HEARTS』)
- ザ・コレクターズ「僕はコレクター」(『僕はコレクター(紙ジャケット仕様)』)→http://www.the-collectors.net/
- 蒐集家としての探偵
- 高山宏『殺す・集める・読む―推理小説特殊講義 (創元ライブラリ)』
- 世界のコレクションとしてのOED (Oxfoed English Dictionary)
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- S・ウィンチェスター『博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話 (ハヤカワ文庫NF)』
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- 彫刻・風景・建築:ロザリンド・クラウス「ポストモダンの彫刻――拡張された場における彫刻」(H・フォスター編『反美学―ポストモダンの諸相』)
- モダニズム/歴史主義批評への批判
- サイト=スペシフィック・アートといわれるようになるものの、論理的な立場を探究。
- 社会的、文化的状況との関係に着目
- 芸術実践における理論/論理の重要性
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- 近代以前の彫刻=記念物:表象と標づけの論理
- それは特殊な場所に位置し、象徴的な言語でその場所の意味や用益を語る
- モダニズムの彫刻:場所の喪失・故郷の喪失・場所の絶対的な欠如
- 建築でもなければ、風景でもないもの
- 位置-構築:風景でもあり、建築でもあるもの
- マークされた場所:風景であり、風景でないもの
- 公理的構造:建築であり建築でないもの
- 近代以前の彫刻=記念物:表象と標づけの論理
- 聴覚文化コーナー1:モダン・ジャズはどのように「モダン」なのか
- スウィング・ジャズとプレ=モダン
- 音楽におけるモダニズム:シェーンベルクと十二音技法
- 「革命」としてのビ・バップ:集中的聴取の問題
- 「モダン・ジャズ」が排除したもの:唄、ダンス、笑い
- ジャズのポストモダン?:ポスト・フリーとグルーヴ
- 菊池、大谷『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編』
- 岡田暁生『西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)』
- 渡辺裕『聴衆の誕生 ポスト・モダン時代の音楽文化』
- ヴィデオ『ビ・バップ』
- シェーンベルク作曲《ピアノ協奏曲op.42》
- プリザベーション・ホール・オーケストラ《ザッツ・ア・プレンティ》, Songs of New Orleans (Dig)
- ベニー・グッドマン《サヴォイでストンプ》, Best of
- ディジー・ガレスピー、チャーリー・クリスチャン他《サヴォイでストンプ》, After Hours
- チャーリー・パーカー《コンファメーション》, Confirmation: Best of
- アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ《モーニン》, 『サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ』
- ジョン・コルトレーン《ジャイアント・ステップス》, 『ジャイアント・ステップス』
- エリック・ドルフィー《ハット・アンド・ビアード》, 『アウト・トゥ・ランチ』
- オーネット・コールマン《フリー・ジャズ》, 『フリー・ジャズ(+1)(完全生産限定盤)』
- デレク・ベイリー《インプロヴィゼーション21》, 『デュオ&トリオ・インプロヴィゼイション(紙ジャケット仕様)』
- マイルス・デイヴィス《レイテッドX》, 『ゲット・アップ・ウィズ・イット』
- 大友良英《ジャイアントロボ》, 『山下毅雄を斬る』
- メイシオ・パーカー《パス・ザ・ピーズ》, Life on Planet Groove