視覚文化論1
- 月曜日1講時
- @L002
- 履修年次:芸術学部3年次〜
講義の目的
視覚文化研究(ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ)という新たな学問潮流を、イギリスの大学で使用されている教科書を基に概観する。「視覚文化」には、いわゆる美術のほか、写真、映画、テレビ、広告、マンガ、ファッション等、幅広い対象が含まれる。私たちはこうした視覚的イメージを、どのようにして見、どのようにして理解しているのだろうか。私たちを取り巻くこうした視覚文化の数々を読み解くための方法を、さまざまな実例、特に一九世紀の諸例をもとに、スライド、ヴィデオなどの視聴覚教材を使用して、提示する。
講義の進め方
- イントロダクション:視覚文化研究とは
- 視覚文化をどのように研究するのか
- 美学、芸術学、美術史
- 歴史学、社会学、人類学
- カルチュラル・スタディーズ
- 文化と意味
- 共有された意味としての文化
- 記号と表象
- 意味とコンテクスト
- 展示とコンテクスト
- 展示が作り出す意味
- コレクションと展示
- 近代的なミュージアムの発生
- 広告の視覚文化
- 命令するイメージ
- 広告の記号論
- ブランドと欲望
評価基準
出席30%、期末レポート70%
テキスト
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- ジョン・A・ウォーカー、サラ・チャップリン『ヴィジュアル・カルチャー入門―美術史を超えるための方法論』(精華情報館=701:W36)