概要
- 担当:佐藤守弘 高橋千晶
- 講義概要
- 成績評価の方法
- 出席 授業への参加度 レポート
- スケジュール
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- 1 日目 教員:佐藤 守弘
- 2 日目
- 3 日目 教員:高橋 千晶
- レポート課題
- 1850年代から1930年代までの、ヨーロッパおよび日本の任意の美術作品を1点選び、本講義で取り上げた問題点を踏まえた上で、その作品について以下のように論述する。
- 1,文献などで調べられる情報に基づいてそのイメージを紹介し、
- 2,そのイメージが何を、どのように表象しているかを自分なりに分析し、
- 3,なぜそのイメージは、そのように作られたかを考察する。
- 1850年代から1930年代までの、ヨーロッパおよび日本の任意の美術作品を1点選び、本講義で取り上げた問題点を踏まえた上で、その作品について以下のように論述する。
レポートの書き方
- 資料の調べ方
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- ネットで情報を検索する
- Wikipedia=フリー百科事典
- Google=グーグル
- Google 画像検索=グーグルでのイメージ検索
- Art cyclopedia: The Fine Art Search Engine=美術(英語)
- http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp=学術情報検索
- useful links for aesthetics=美学芸術学美術史関連のリンク集
- ネットで情報を検索する
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1講時:総論:近代・近代性・近代主義――メディアの自己批判と「前衛」概念
- 参考文献
- 浅田彰「ポストモダン・アート」『ur』No.2, ペヨトル工房、1990
- ハインリヒ・ヴェルフリン『美術史の基礎概念―近世美術における様式発展の問題』
- ロザリンド・クラウス「ポストモダンと彫刻――展開された場における彫刻」(H・フォスター編『反美学―ポストモダンの諸相』)
- クレメント・グリーンバーグ「モダニズムの絵画」(1960年)(藤枝晃雄編『グリーンバーグ批評選集』)
- 西村清和『現代アートの哲学 (哲学教科書シリーズ)』
- 松井みどり『アート:“芸術”が終わった後の“アート” (カルチャー・スタディーズ)』
3講時:美術制度の確立――美術教育・美術館・官展
- 参考文献(2、3講時)
- 飯沢耕太郎『日本写真史概説』日本の写真家〈別巻〉日本写真史概説、岩波書店、1999年
- 岸文和、中村興二編『日本美術を学ぶ人のために』世界思想社、2001年
- 北澤憲昭『眼の神殿―「美術」受容史ノート』美術出版社、1989年
- 木下直之『美術という見世物―油絵茶屋の時代 (ちくま学芸文庫)』ちくま学芸文庫、1999年
- 同『写真画論――写真と絵画の結婚』岩波近代日本の美術〈4〉写真画論―写真と絵画の結婚、岩波書店、1996年
- 同編「近代」、五十殿編「現代」『日本美術館』小学館、1997年
- 『再考:近代日本の絵画――美意識の形成と展開』展図録、東京藝術大学美術館ほか、2004年
- 佐藤道信『〈日本美術〉誕生 (講談社選書メチエ)』講談社選書メチエ、1996年
- 高階秀爾『19・20世紀の美術 東と西の出会い (岩波 日本美術の流れ 6)』岩波日本美術の流れ6、岩波書店、1993年
- 『美術手帖』866号(特集:日本近現代美術史)美術出版社、2005年7月
- 吉見俊哉『博覧会の政治学―まなざしの近代 (中公新書)』中公文庫、中央公論社、1992年
参考資料:日本の美術学校の歴史(戦前)
- 工部美術学校(1876〜1883)
- 京都府画学校(1880〜)
- 東京美術学校(1887〜)
- 現、東京藝術大学美術学部、http://www.geidai.ac.jp/guide/outline/history.html#2
- 1887 絵画(日本画)科、彫刻(木彫)科、美術工芸(金工・漆工)科
- 1892 +練金科
- 1895 +鍛金科
- 1896 +西洋画(1933に油画科)、図案科
- 1899 +塑造科
- 1907 +図画師範科
- 1914 +製版科(〜1923)
- 1915 +臨時写真科(〜1926)
- 1923 +建築科
- 絵画、彫刻、工芸、建築の4学科+師範科という体制へ
- 富山県工芸学校(1894〜):日本初の工芸学校。香川県工芸学校が続く。
- 女子美術学校(1901〜):東美校の女子ヴァージョンとして
- 東京帝国大学文学部美学講座(1893〜):美学講座のはじまり
- 京都高等工芸学校(1902〜)
- 日本大学法文学部美学科(1922〜):はじめは理論系から?
- 東京高等工芸学校(1921〜):東美校の写真・製版科が独立
- 文化裁縫女学校(1923〜):日本初の服飾教育
- 小西写真専門学校(1923〜)
- 帝国美術学校(1929〜)
4講時:視覚の変容と近代性――芸術・デザイン・写真
- 19世紀後半における視覚文化
- 新たなる視覚――写真の誕生
- 近代における視覚の変容
- ヴィクトリア時代の視覚文化
- 参考文献
- 飯沢耕太郎編『カラー版 世界写真史』
- クエンティン・バジャック『写真の歴史 (「知の再発見」双書)』
- ジル・モラ『写真のキーワード―技術・表現・歴史』
- ナオミ・ローゼンブラム『写真の歴史』