演習概要：芸術学セミナーB

芸術学セミナー（B）

• 金曜日2講時
• 履修年次：芸術・デザイン・マンガ学部2年次〜

セミナーの目的

サブタイトル「自作を語る方法」
自分の作品や人の作品について感じたことや考えたことを言葉で伝えるのはなかなか難しい。もちろん、感性的なものである作品はそれだけで何かを人に訴えかける。しかし、そこに言葉が少し介在することで、作品はいっそう明確なイメージを人に与えることにもなるはずである。
このセミナーはこの「伝える」ということを学ぶためにある。人の前で自らの作品についてどのように語ればよいのか、ポートフォリオにどのような自己解説を書いたらよいのか、といった実践的な問題も想定しながら、言葉で「伝える」ことを学んでいきたい。
セミナーの進行は、基本的に参加者の発表とディスカッションが中心となる。課題としては、以下の３段階で行う。

1. これまで自らが作った作品の中から一点選び、それのキャプションと作品解説を書く。
2. その作品を、誰かの作品と比較して、自らの作品の特徴を浮かび上がらせるという作業をする
3. 以上の分析を、期末レポートとしてまとめる。

セミナーの進め方

1. イントロダクション
2. 言葉とイメージ
3. 視覚的イメージを「記述」することとは
4. 受講生による自作品の口頭発表
5. 受講生による自作品の口頭発表
6. 受講生による自作品の口頭発表
7. 受講生による自作品の口頭発表
8. 受講生による自作品の口頭発表
9. 受講生による自作品の口頭発表
10. 受講生による先行作品と自作の比較発表
11. 受講生による先行作品と自作の比較発表
12. 受講生による先行作品と自作の比較発表
13. 受講生による先行作品と自作の比較発表
14. 受講生による先行作品と自作の比較発表
15. 受講生による先行作品と自作の比較発表

口頭発表について

1. 履修者による口頭発表（一回のセミナーにつき2、3人）
   1. まず、これまで自らが作った作品の中から一点選ぶ
   2. それにキャプション（制作者名、作品タイトル、制作年、サイズ、メディア）をつける
   3. 作品を「記述」した原稿を書き、それを口頭で発表（10分〜15分程度）する（必ず原稿を書くこと。フリー・トークは厳禁）。
      • 発表の際には、作品を投影するので、発表予定者は、予定日の前日の木曜日のオフィス・アワー（午後3時〜4時半）までに、選んだ作品をコンピュータのデータのかたちで、教員の研究室まで提出すること。画像はJPEG形式【.jpg】、動画はQuick Time形式【.mov】やMedia Player形式【.wmv】が望ましい（PowerPointによるスライド・プレゼンテーションも可）。その他の形式については、教員に相談すること。
      • ただし、自分でデータ化できないときは、作品（あるいはその写真など）を持ってくれば、A4サイズまではスキャン可能（それより大きい場合は、デジタル・カメラで撮影可能）。
2. 履修者は、自分の先行する作品を一つ選んで（有名な作家によるものでもいいし、たとえば先輩の作品でもいい）、その作品と自らの作品を比較して、口頭発表する。
3. 以下の要素を含んだ期末レポート（1500〜2000字程度）を書く
   1. 自分の作品の記述
   2. 先行作品の記述
   3. 自分の作品と先行作品を比較して、共通する点と異なっている点を明らかにする
   4. 上記の比較を踏まえた上で、自分の作品のどこが評価に値するかを述べる

評価基準

出席30％。発表（2回）30％、期末レポート40％（ただし、口頭発表を2回した履修者のみ、レポートを提出できる）