第10週

講義

  • 文化生産の変容:複製技術と作者性
    • ヒップ・ホップ/ダブ/リミックスと複製技術時代の音楽
      • 音の合成(シンセサイザー)/自動演奏(シークエンサー)/複製音の使用(サンプリング)/音の編集(ダブ/リミックス)
      • ブレイク・ビーツと流用
      • レゲエとダブ
      • サウンドシステム――複製による音楽受容
      • 聴取の態度:集中的な聴取(クラシック、モダン・ジャズ)と散漫な聴取(レゲエ、クラブ・ミュージック)
        • 音楽を聴く/絵画を観る姿勢の近代性
        • 精神集中/視覚性 vs くつろぎ/触覚性
    • 近代的な芸術概念=歴史や文化から自立した「作者」が、徹底的な自己批判を通じて創り出す独創的で自律的な「表現」
      • 「〔19世紀以来の近代資本主義の文化的表現〕では、制度や慣習がどうであれ、私は自分をこのように表現するという、近代的な主体の表現としての芸術が目指される。〔…〕それにあたって、〔…〕音楽は音楽に固有のランゲージへと、自己批判を通じて自己純化をしていけばいい〔…その結果〕一方には、芸術家というハダカの主体、他方には〔…〕音楽でいえば時間の中での音の組織の展開だけが残る。(浅田彰ポストモダン・アート」『ur』No.2, ペヨトル工房、1990)」
    • 著作権と近代的「芸術」概念=「〔フランス〕革命の基本思想であった自然権思想とロマン主義は、作者の芸術表現への所有権を、「もっとも神聖な所有権」とみなし、「作者の権利」は法により新たに制度化されることになった(増田聡その音楽の<作者>とは誰か リミックス・産業・著作権』、103-04)」
    • 著作権法 第1条「第一条 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする」。
    • 著作者の権利 vs ユーザの権利
    • ロラン・バルト「作者の死」(『物語の構造分析

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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19年度前期芸術学A視覚文化論デザイン論特講1デザイン理論特講(大学院)/a> 講演、特別講義など

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