芸術学1A(マンガ学部)+芸術学I(人文学部)合同講義
講義の目的
- 芸術とヴィジュアル・リテラシー
- 私たちは、日頃、雑誌やテレビ、インターネットなどで、さまざまな視覚的イメージに接触し、それらから情報を得ている。では、私たちはどのようにして、イメージから意味を読み取っているのだろう。本講義では、視覚的イメージをコミュニケーションのためのメディアと考え、ヴィジュアル・リテラシー(視覚的な読み書き能力)について理解を深めることを目標とする。扱う対象は、絵画、写真、映画、マンガと多岐にわたるが、それらが「意味」をどのように作り上げているのか、そのメカニズムについて理解を深めていきたい。
講義の進め方
- 第1週:イントロダクション:芸術と文化
- 第2週:ヴィジュアル・リテラシーとは?
- 第3週:コミュニケーション・メディアとしての視覚的イメージ-- 交通信号の文法構造
- 第4週:マンガのヴィジュアル・リテラシー
- 第5週: マンガにおけるコマ割りの修辞学
- 第6週:物語映画の文法--ショットとシーン
- 第7週:初期映画における「驚き」の美学
- 第8週:イメージの記号論--言語とイメージ
- 第9週: ピクトグラムの記号論
- 第10週:絵を「読む」-- 物語と絵画
- 第11週:寓意画とイコノグラフィ
- 第12週: 絵画と視線
- 第13週:美術とジェンダー:「他者」への視線
- 第14週:マネ《オランピア》のまなざし
- 第15週:まとめ