第5日

レポート課題

  • 任意のモノあるいはイメージを一点採り上げ、それを精緻に記述した上で、本講義で取り上げた話題を踏まえて分析、解釈する(配布したジョルダン・サンド論文を参考にすること)。
    • 字数:2000〜4000字
    • 形式:A4用紙縦使い、横書き、ワープロ推奨、ホッチキスは左上とめ
    • 取り上げたモノやイメージの図版を、必ずコピー(白黒でも可)、あるいは印刷してレポートに添付すること。
    • 提出期間
      • 8月23日(木)〜8月30日(木)、美学芸術学研究室

資料のダウンロード

  • スチュアート・ホール編『リプレゼンテーション――文化的表象と意味作用の実践』(Stuart Hall, ed., Representation: Cultural Representations and Signifying Practices, London: Sage/ Open University, 1997)、序章→DL
  • Marita Sturken and Lisa Cartwright, Practices of Looking: An Introduction to Visual Culture (「消費文化と欲望の創出」)→DL

講義

  • 遺影写真:痕跡と記憶
    • 遺影写真とは?
      • 遺影写真と没後写真
      • ヴァナキュラー写真
    • 遺影と肖像
      • 肖像の真正性
      • 写真の真正性
    • 死者を想い出す
      • アイコンとインデックスの併用=ミニアチュール絵画と遺髪
      • 二重のインデックス=写真と遺髪
    • 肖像から遺影へ
      • 遺影を飾ること
      • 影絵から写真へ
      • 肖像写真のアウラ
      • 天皇の「真影」:儀式と物神化=フェティッシュとしての肖像
  • 広告論
    • 「欲求desire」と「欲望need」のちがい
    • 広告=受容者の未来の行動を指示するイメージ
      • 「広告の目的は、見る者の現実の生活に対して最大限の不満を抱かせようとするものである。その社会の生活様式への不満ではなく、自分自身の生活への不満である。この商品を買えばあなたの生活はより良くなると広告は提案する。広告は見る者により良い状態にあるもう一つの彼を示す」。
      • 「あらゆる広告は不安をかきたてる。すべてのことはお金に集約され、お金を手に入れることがその不安を克服することである。いいかえれば広告がかりたてる不安とは、何も持たなければ、自分自身も何者でもなくなってしまうという不安である」。
      • その定義からいって広告にとって現在は不十分なものである。〔……〕束の間の生命しかない広告イメージは未来形しか用いない。これを買えば、あなたは魅力的になるだろう。こうした環境で暮らせば、あなたの人間関係はすべて快調で輝かしいものになるだろう。〔……〕広告は未来形で語る。しかしその未来への到達は限りなく先へ延ばされる。それではどのようにして広告は、その広範な影響を及ぼす説得力を保つのだろうか。広告が説得力を失わないのは、広告の真実性が、その広告の約束することが本当に実現されるかによって判断されるのではなく、〈見る者=購買者〉に与える幻想がどれだけ有効性を持つかによって判断されるからである。広告は本質的に、現実とではなく白昼夢と結びつく」。(ジョン・バージャー「広告の宇宙」『イメージ Ways of Seeing―視覚とメディア (パルコ・ピクチャーバックス)』)
    • 環境に身を潜める広告
    • 記号と差異:日本の80年代
    • 消費社会とは

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


はてなダイアリーのサービス終了のため、講義情報ページをはてなブログに移行しました。以前の記事にアクセスすると、ここに自動的にリダイレクトされるようにしています。

19年度前期芸術学A視覚文化論デザイン論特講1デザイン理論特講(大学院)/a> 講演、特別講義など

前学期までの講義情報総合情報シラバス