演習概要:応用購読演習VIII

演習の目的

  • 本講の目的は、視覚文化(ヴィジュアル・カルチャー)や物質文化(マテリアル・カルチャー)に関するさまざまな文献を通じて、イメージ/モノと人間との関わりについての理解を深めることにある。受講生には、芸術学、美学、言語学、人類学、社会学歴史学など、ディシプリンに拘泥しない幅広いテクストと接触する一方で、それぞれ興味深いイメージ/モノを選び、アメリカの研究者、D・プラウンによるモノの分析法を基に、それを記述、分析、解釈するという課題を与えられる。

演習の進め方

  1. イントロダクション:イメージ/モノとのつきあい方
    • クラス全体の進め方
  2. 文化/カルチャー概念の変容:意味作用とコンテクスト
    • 記号学と意味論/統辞論/語用論
  3. 視覚文化論と物質文化論
    • イメージとモノ
  4. 受講生による発表(1)
    • 分析対象のイメージ/モノを紹介する
  5. 文化と社会
  6. ポピュラー文化とヴァナキュラー文化
    • 「民」の多様性
  7. 文化の生産/消費
    • 読者、オーディエンス、消費者
  8. モノの人生
    • 流用、転用、ブリコラージュ
  9. 受講生による発表(2)
    • イメージ/モノを記述する
  10. 受講生による発表(3)
    • イメージ/モノを記述する
  11. 痕跡とイメージ
    • 写真、視覚と触覚、インデックス/換喩/感染呪術
  12. 路上と蒐集
  13. 受講生による発表(4)
    • イメージ/モノを分析する
  14. 受講生による発表(5)
    • イメージ/モノを分析する
  15. 受講生による発表(6)/まとめ
    • イメージ/モノを分析する
  • 毎回取り上げる話題に関わる文献を指示し、それについての講義と共に文献に関する理解を深めていく。紹介する文献については、以下の講義情報ウェブサイトにあらかじめリンク付きでアップされるので、予習復習に役立てて欲しい。
  • 受講生は、自らが興味あるイメージ/モノを選び、それの記述/分析をクラス内で発表した上で、それを解釈したペーパーを提出する。

評価基準

  • 授業への参加度および口頭発表:40%
  • クラス内での発表を基にしたペーパー:60%

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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19年度前期芸術学A視覚文化論デザイン論特講1デザイン理論特講(大学院)/a> 講演、特別講義など

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