第14週

休講

期末レポートについて

    • レポート課題:興味のある視覚的イメージを一点選び、それが何をどのように表しているのかを記述した上で、そのイメージの面白さ/魅力(あるいは批判すべき点があれば、それを)について論ずる。
      • 取り上げるイメージは、いわゆる「美術」に限るものではない。写真、映画、雑誌のレイアウト、広告など、幅広い視覚文化から選ぶ。
      • 字数:本文1200〜1600字(参考文献表、註などをのぞく)
      • 形式:A4用紙縦使い、横書き、ワープロ推奨
      • 選んだイメージを必ず添付すること(モノクロ・コピー、あるいは印刷)
        • 提出は、レポート提出期間内

講義

  • 視覚文化と近代性
  • 関連年表
    • 1753 大英博物館開館
    • 1791 ベンサムパノプティコンを考案
    • 1793 ルーヴル美術館開館
    • 1794 バーカー、レスター・スクウェアにパノラマ館を開く
    • 1798 パリ産業博覧会
    • 1811 tourismの語の初出
    • 1822 この頃からパサージュが次々と建造される
    • 1839 ダゲールによる写真の発明が科学アカデミーで公表
    • 1841 トーマス・クック、最初のマス・トゥーリズムを企画
    • 1842 イギリスにおいて鉄道の統合
    • 1843 パリ=オルレアン間の鉄道開通
    • 1849 ブリュースター、ステレオスコープを開発
    • 1851 ロンドン万国博覧会
    • 1852 パリにてボン・マルシェ開店
    • 1853 オースマンのパリ大改造(〜70)
    • 1863 クック、パリ、スイスへのパック旅行を企画
    • 1867 パリ万国博覧会
    • 1889 パリ万国博覧会エッフェル塔
    • 1895 リュミエール、シネマトグラフ初上映
    • 1896 第一回近代オリンピック開催
  • 万国博覧会
    • 万国博覧会は商品という物神〔フェティッシュ〕への巡礼所である。……万国博覧会は商品の交換価値を美化する。博覧会が作る枠組みのなかでは、商品の使用価値が背景に退く。博覧会は幻像〔ファンタスマゴリー〕を繰り広げ、人間は気晴らしを求めてそのなかへはいってゆく」(ベンヤミン
    • 佐野常民「博物館〔博覧会〕の主旨は、眼目の教によりて人の智功技芸を開新せしむるに在り。夫人心の事物に触れ、其感動識別を生するは、眼視の力に由る者最多く且大なりとす」(吉見)
  • 百貨店の誕生
    • パサージュとマガザン・ド・ヌーヴォーテ→スペクタクルとしての商品
    • 世界初の百貨店、ボン・マルシェ=「現代商業のカテドラル」(ゾラ)
      • 薄利多売、現金正価、入店自由、返品可
  • 観光旅行の歴史
    • グランド・ツアー→ピクチャレスク美学とピクチャレスク・ツアー
    • 観光tourismの登場
      • 「観光とは、日常から離れた景色、風景、町並みなどに対してまなざしを投げかけることなのだ」(アーリ)
      • トーマス・クック、1841年7月5日、はじめてのマス・ツーリズムを企画
    • 世界観光へ
      • オリエンタリズム批判(サイード)=「オリエントは……ヨーロッパ人の心のもっとも奥深いところから繰り返したち現れる他者イメージでもあった。そのうえオリエントは、ヨーロッパ(つまり西洋)がみずからを、オリエントと対照をなすイメージ、観念、人格、経験を有するものとして規定するうえで役だった」。
    • パノプティコンと視線の内面化(フーコー
      • 帝国主義と観光
      • コロニアル写真におけるまなざし

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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