レポート課題
- 任意のイメージ(絵画、写真、イラスト、マンガなどの静止画)を一点採り上げ、それが何をどのように表しているのかを記述した上で、そのイメージの魅力について論述する。
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- マンガ、絵本などは、本全体を扱うのではなくて、最大見開き1ページまで(ひと目で見られるまでの範囲)を分析してください。
- 引用元、参考文献(書籍、ウェブなど)は、文末にリストの形で必ず明記すること(下記の字数には含めない)
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- 字数:1200〜2000字
- 形式:A4用紙縦使い、横書き、ワープロ推奨、ホッチキスは左上とめ
- 取り上げたイメージを、必ずコピー(白黒でも可)、あるいは印刷してレポートに添付すること。
- 提出期限・場所
- 一斉提出期間(7/24~30、ただし土日は除く)、流渓館201 ※締切厳守
- レポートの形式
- 使用文字は基本的には明朝体
- 明朝体 - Wikipedia
- 長い文章でゴシック(サン=セリフ)体は読みにくい。丸ゴシック体などは論外!
- 字間、行間は適度に取ること
- 論のまとまりに応じて改行して段落分けすること
- たまに改行が一切ないレポートや、一文ずつ改行されているレポートがありますが、読む気をなくします。
- 引用のルール
- ホッチキスは横書きの場合左上でひとつだけとめること(縦書の場合は右上)
- 使用文字は基本的には明朝体
- 学術論文の書き方(佐藤守弘)
- 基本的には学術論文用だけれど、人名表記、カッコの使い方、書誌情報の書き方などはレポート作りにも使えます。
- 作品を記述することとは?
- 作品の内容と形式=「何」を「どのよう」に表しているか
- 内容=描写対象、被写体、物語、思想、機能など
- 形式=形態、色、構図、構成、メディア、使う道具など
- マット・マドン『コミック 文体練習』
- 作品の内容と形式=「何」を「どのよう」に表しているか
補足
講義
- 眼差し/視線と監視
- 観者を見つめるイメージ
- 観者にはたらきかける「まなざし」
- 絵画のなかのまなざしの往還:ティントレット《スザンナの水浴》におけるまなざし
- 「ジェンダー」とまなざし
- ジェンダー=社会的、文化的に定められた性差(男らしさ/女らしさなど):生物学的な性差(セックス)とは区別される。
- 男性優位のジェンダー構成においては、男性は見る主体であり、女性は見られる対象となる。
- 視線の主体である男性は、「見る」という行為によって女性という「他者」を性格づける。
- 男性(主体)は、女性(他者)に付与したそれぞれの性格(受動的、露出、イメージ、感情、神秘、自然…)の反対語(能動的、窃視、言語、理性、好奇心、文化…)を自らに付与する。
- 「主体」とは先験的に存在する物ではなく、「他者」との関係の網目のうちに構築される物である。
- 「男は行動し、女は見られる。男は女を見る。女は見られている自分自身を見る。これは男女間の関係を決定するばかりでなく、女性の自分自身に対する関係をも決定してしまうだろう。彼女の中の観察者は男であった。そして被観察者は女であった。彼女は自分自身を対象に転化させる。それも視覚の対象にである。つまりそこで彼女は光景となる」(ジョン・バージャー『イメージ Ways of Seeing―視覚とメディア (パルコ・ピクチャーバックス)』)。
- 監視と視線の内面化
- パノプティコン(一望監視装置)=J・ベンサムが発案した監獄
- 中央の監視塔は鎧戸になっている→囚人からすると、看守がいるかいないかは分からない。
- つねに監視されている心理状態になる/自らが自らの看守となる→視線の内面化
- 参考資料:ミシェル・フーコー『監獄の誕生 ― 監視と処罰』
- パノプティコン(一望監視装置)=J・ベンサムが発案した監獄
- 観者を見つめるイメージ