2014-09-15 視覚文化論2:講義概要 14視覚文化論2 シラバス 視覚文化論2 月曜日1講時 履修年次:芸術/デザイン/マンガ学部3年次〜 講義の目的 複製技術と現代文化 視覚文化研究(ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ)という新たな学問潮流を概観する。「視覚文化」には、いわゆる美術のほか、写真、映画、テレビ、広告、マンガ、ファッション等、幅広い対象が含まれる。同じように、聴覚研究の世界においても、「音楽」という制度にとらわれずに幅広く音響/サウンドの諸領域に目を向ける「聴覚文化研究」という研究方法も盛んになってきている。本講義では、複製技術が現代の視覚文化/聴覚文化に及ぼした影響を、さまざまな実例とともに考えていきたい。 講義の進め方(一部変更あり) イントロダクション--複製技術と現代社会 複製技術とイメージ--「複製技術時代の芸術作品」 複製技術と流用 複製技術と音楽--ヒップ・ホップとブレイク・ビーツ ダブ・ミュージックと空間性/触覚性 機械の作る音--電子音楽/自動演奏/リミックス 自動人形の悪夢--フランケンシュタイン・コンプレックス コピーとシミュラークル--『ブレード・ランナー』をめぐって SF的想像力とは 科学と技術の視覚文化論 不可視を視る――X線写真の文化 縮減模型とブリコラージュ 縮減模型としての鉄道写真 鉄道的視覚と近代性 まとめ 評価基準 出席40%、期末レポート60%