物質文化
- マテリアル・カルチャー
- 『美術フォーラム21』20号(特集:物質性/マテリアリティの可能性〔ゲスト編集:ジョルダン・サンド、佐藤守弘〕)
- Jules David Prawn & Kenneth Haltman, eds., American Artifacts: Essays in Material Culture
- 多木浩二『「もの」の詩学―ルイ十四世からヒトラーまで (岩波現代選書 (102))』(『「もの」の詩学―家具、建築、都市のレトリック (岩波現代文庫)』)
- ある時代の家具の種類や数量、それらの部屋への出現などには、人間の振る舞い方や人間どうしの関係、さらには「もの」と人間の関係があらわれてくる。(3頁)
- ある文化の家具の歴史は家具の歴史は、その文化の身体の歴史を素描する。もちろん、家具のみならず「身体」に関する諸道具の歴史は、それぞれの道具の「身体」への関係の仕方によって、異なる身体の歴史を描いているものである。(7-8頁)
- 「身体」(についての認識)が、決して言語によって思考されることのないまま「もの」において変わりはじめた。(16頁)
- モノとしての絵画
- マイケル・バクサンドール『ルネサンス絵画の社会史 (ヴァールブルク コレクション)』
- 十五世紀の一つの絵画作品は、ひとつの社会関係の証である。当時、一方には自ら絵筆をふるったり、あるいは少なくとも制作の監督にあたった画家がいた。また他方には、画家に絵を注文し、必要な経費を支払い、完成後はその作品の利用法をあれこれと思いめぐらす別の人物がいた。どちらも今日のわれわれのものとは異なる経済体制や宗教制度、知覚的習慣、つまり広い意味での社会のなかで活動していた。そして、彼らが共同して作り上げた絵画の表現形体には、そうしたさまざまな社会的状況が反映されているのである。(12頁)
- マイケル・バクサンドール『ルネサンス絵画の社会史 (ヴァールブルク コレクション)』
- アクター・ネットワーク理論(ANT)
- 街角タイル採集
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- 滝田ゆう『裏町セレナーデ―滝田ゆう作品集』
- 石内都『Endless Night 2001 連夜の街―石内都写真集 (ワイズ出版写真叢書)』
- 三つの分析概念
- 物質文化 Material Culture
- 真正性 Authenticity
- ウィリアム・ルービン『20世紀美術におけるプリミティヴィズム―「部族的」なるものと「モダン」なるものとの親縁性』
- ジェームズ・クリフォード『文化の窮状―二十世紀の民族誌、文学、芸術 (叢書・文化研究)』
- ヴァナキュラー Vernacular
- 土地に固有のもの、方言/話し言葉、アマチュア/素人、市場外の経済
- 伝統的 traditional、民衆的 popular、民俗的 folkと似ているが、それぞれと少し違う
- 「社会環境のもたらす無数の変異を受け入れるきわめて流動的で可変的な特質を持っている」
- 今福龍太『クレオール主義 (ちくま学芸文庫)』
- ヴァナキュラー写真
- ヴァナキュラー・タイポグラフィ
- 中村裕太
ストリート
- 多義的な場としてのストリート
- シカゴのマックスウェル・ストリート:『ブルース・ブラザース [DVD]』/(BOOM BOOM - JOHN LEE HOOKER IN THE BLUES BROTHERS - 動画 Dailymotion)/Maxwell Street Market - YouTube
- 天王寺の青空カラオケ:大阪天王寺公園裏の路上カラオケ - YouTube
- RTS=「ストリートを取り戻せ」:リクレイム・ザ・ストリーツ - Wikipedia
- シチュアシオニスト・インターナショナルと「漂流」
- ギー・ドゥボール「漂流の理論」(『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト (1)』)
- ハイレッド・センター「芸術のテスト」
- 考現学と路上観察学
- 超芸術トマソン(赤瀬川原平)
- 開発などによって隠蔽されてしまった都市の無意識の露頭
- 反芸術とストリート(ハイレッド・センター)
- 路上観察学会(1986年)
- 考現学
- 今和次郎&吉田謙吉を中心とした都市の細部、痕跡を「採集」する行為
- 今和次郎の民家研究と採集
- 「建築外の建築」
- 「このような建築外の建築――人間がそのいる場所に、無意識のうちに築いている、いろいろな跡、すなわちいろいろなものをとり散らかしている有様そのまま――に厳密な態度で注意を突進めると、人間の動作の源泉の真理を考えることになる(「土間の研究図」)
- 建築への「空間」的視座
- 「空間とは実践された場所のことである。たとえば都市計画によって幾何学的にできあがった都市は、そこを歩く者たちによって空間に転換させられてしまう(M・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク (ポリロゴス叢書)』)
- バラック装飾社
- 考現学採集
- 「動物学者や植物学者が動物や植物に対してもつ態度と、われわれがわれわれの対象たる文化人に向けるのと変わりがないのである。考古学の態度と照らしてみると、それは遺物遺跡にたいする心境である。街のショーウィンドーの品物を歴史博物館の陳列品と同列に見るのである」。
- 「東京銀座街風俗記録」(1925年)
- 超芸術トマソン(赤瀬川原平)
- 岸政彦『街の人生』/『断片的なものの社会学』
今週の一曲
- ザ・ルースターズ「恋をしようよ」(『THE ROOSTERS』所収)