講義
- 視覚文化論とは? ――記号/表象/文化
- 視覚文化 Visual Culture
- 聴覚文化 Auditory Culture
- 物質文化 Material Culture
- 文化論的転回(カルチュラル・ターン)
- 「文化」の定義
- 古典的定義
- 人類学的定義
- 「意味の共有」
- コンテクスト(context)=文脈の重要性
- 「文化」の定義
- 複製技術とメディア
- 複製技術とは
- 機械的複製技術(Mechanical Reproduction)
- 1839:写真術(ダゲールによるダゲレオタイプ)
- 1841:ネガ=ポジ法(トルボットによるカロタイプ)
- 1877:録音技術(エディソンによるフォノグラフ)
- 1887:ディスク型録音装置(ベルリナーによるグラモフォン)
- 1895:映画(リュミエール兄弟によるシネマトグラフ)
- 1926:トーキー映画(ワーナー・ブラザーズによるヴァイタフォン)
- 参考:記録技術の年表 - Wikipedia(および通信技術の年表 - Wikipediaも)
- 1839:写真術(ダゲールによるダゲレオタイプ)
- 機械的複製技術(Mechanical Reproduction)
- メディア(媒体)の透明性
- media=mediumの複数形
- 情報/メッセージを乗せて、発信者から受信者へと届ける乗り物のようなもの
芸術学2 第2回
講義
- 「芸術/アート」とはなにか?
- げい‐じゅつ【芸術】:『広辞苑』の定義
- 一般的/古典的な「芸術」に関する定義=「芸術とは、剽窃であってはならない。つまりそれは、だれかある個人が、自分の手でつくったものであり、しかも過去にすでにあるものを模倣したり剽窃したりするのではなく、かれの「独創」によるものでなくてはならない。そのような意味で、芸術とは「創造」なのである。こうして創造された作品は、たんなる器具のような有用性に意味がある品物ではなく、とりわけ便器のような卑俗な、さらには不道徳なものであってはならない。作品は、独創において他からくっきりと際だたせられた一個の自立的な存在として、それ自体に固有の意味と価値をもち、またその価値において、これを鑑賞する者の教養や趣味の陶冶をつうじて、あるべき人間性と道徳をたかめるものでなければならない(西村清和『現代アートの哲学』)」。←これって今でも有効か?
- 「価値的」用法と「記述的」用法
- 「art」の用法の歴史
- 技術/技芸
- 美しい芸術
- 「芸術のための芸術」
- コンセプチュアル・アート〔概念芸術〕
- 誰が「芸術/アート」を定義するのか
- 日本における「美術」の成立
- 「書画」から美術へ
- 美術館と美術
- 制度としての美術教育
参考文献
- 西村清和『現代アートの哲学 (哲学教科書シリーズ)』
- 金悠美『美学と現代美術の距離―アメリカにおけるその乖離と接近をめぐって』
- 佐藤道信『〈日本美術〉誕生 (講談社選書メチエ)』