レポート課題
- 任意の写真を一点選び、その写真が「何を」「どのように」表しているかを記述した上で、講義で触れた写真の理論を踏まえて論述する。
- 取り上げる写真は、いわゆる「芸術作品」に限らず、報道、広告、あるいはプライヴェートな写真でもよい。
- 字数:本文1600〜2000字(参考文献表、註などをのぞく)
- 形式:A4用紙縦使い、横書き、ワープロ推奨、ホッチキスは左上
- 選んだイメージを必ず添付すること(モノクロ・コピー、あるいは印刷)
- 引用元、情報の出典、参考文献(書籍、ウェブなど)は、文末にリストの形で必ず明記すること(上記の字数には含めない)
- 記述の仕方、文献情報のつけ方については、講師制作の「学術論文の書き方(佐藤守弘)」 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/b-monkey/howto.html を参照のこと。
講義
- 路上と写真と蒐集
- 路上写真の系譜
- 多義的な場としてのストリート
- シカゴのマックスウェル・ストリート:『ブルース・ブラザース [DVD]』/(BOOM BOOM - JOHN LEE HOOKER IN THE BLUES BROTHERS - 動画 Dailymotion)/Maxwell Street Market - YouTube
- 天王寺の青空カラオケ:大阪天王寺公園裏の路上カラオケ - YouTube
- RTS=「ストリートを取り戻せ」:リクレイム・ザ・ストリーツ - Wikipedia
- シチュアシオニスト・インターナショナルと「漂流」
- ギー・ドゥボール「漂流の理論」(『アンテルナシオナル・シチュアシオニスト (1)』)
- ハイレッド・センター「芸術のテスト」
- 考現学と路上観察学
- 超芸術トマソン(赤瀬川原平)
- 開発などによって隠蔽されてしまった都市の無意識の露頭
- 反芸術とストリート(ハイレッド・センター)
- 路上観察学会(1986年)
- 考現学
- 今和次郎&吉田謙吉を中心とした都市の細部、痕跡を「採集」する行為
- 今和次郎の民家研究と採集
- 「建築外の建築」
- 「このような建築外の建築――人間がそのいる場所に、無意識のうちに築いている、いろいろな跡、すなわちいろいろなものをとり散らかしている有様そのまま――に厳密な態度で注意を突進めると、人間の動作の源泉の真理を考えることになる(「土間の研究図」)
- 建築への「空間」的視座
- 「空間とは実践された場所のことである。たとえば都市計画によって幾何学的にできあがった都市は、そこを歩く者たちによって空間に転換させられてしまう(M・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク (ポリロゴス叢書)』)
- バラック装飾社
- 考現学採集
- 「動物学者や植物学者が動物や植物に対してもつ態度と、われわれがわれわれの対象たる文化人に向けるのと変わりがないのである。考古学の態度と照らしてみると、それは遺物遺跡にたいする心境である。街のショーウィンドーの品物を歴史博物館の陳列品と同列に見るのである」。
- 「東京銀座街風俗記録」(1925年)
- 超芸術トマソン(赤瀬川原平)