期末レポートについて
- 任意の視覚的イメージ(絵画、写真、広告など)を選ぶ。自分が好きなイメージを選ぶのもよいが、分析しやすいイメージの方が書きやすい。
- そのイメージが「何を」「どのように」表象しているかを、文章できっちりと記述する。
- その上で、そのイメージの面白さがどこにあるのかを分析する。
- 参考にした文献、ウェブサイトはちゃんと列挙する。
- 文献情報の書き方は、学術論文の書き方(佐藤守弘)を参考に。
- 選んだイメージは、コピー、印刷などで忘れずに添付すること。
講義
- 複製技術論
- 機械的複製技術(Mechanical Reproduction)
- 1839:写真術(ダゲールによるダゲレオタイプ)
- 1841:ネガ=ポジ法(トルボットによるカロタイプ)
- 1877:録音技術(エディソンによるフォノグラフ)
- 1887:ディスク型録音装置(ベルリナーによるグラモフォン)
- 1895:映画(リュミエール兄弟によるシネマトグラフ)
- 1926:トーキー映画(ワーナー・ブラザーズによるヴァイタフォン)
- 参考:記録技術の年表 - Wikipedia(および通信技術の年表 - Wikipediaも)
- 1839:写真術(ダゲールによるダゲレオタイプ)
- メディア(媒体)の透明性
- media=mediumの複数形
- 情報/メッセージを乗せて、発信者から受信者へと届ける乗り物のようなもの
- 遠近法とメディア
- 美術作品と複製
- ヴァルター・ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」(『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読 (岩波現代文庫)』などに所収)
- 仏像写真と「仏教美術」と「寺社観光」
- 複製技術と「流用」(アプロプリエーション)
- 美術作品や広告、写真など、特定の文脈で使われていた既製のイメージを採り上げ、それを別の文脈に置き直すことによって、新たな作品を作り出すこと
- レディ=メイドと芸術
- 「録音」という複製技術
- ヒップ・ホップ/ダブ/リミックスと複製技術時代の音楽
- 音の合成(シンセサイザー)/自動演奏(シークエンサー)/複製音の使用(サンプリング)/音の編集(ダブ/リミックス)
- ブレイク・ビーツと流用
- 機械的複製技術(Mechanical Reproduction)