2016-06-24 写真史 第11回 16写真史 「写真」と「photography」 【寫眞】シャシン 一,實相をうつす。 〔顔氏家訓、雜藝〕畫繪工之工,亦為妙,自古多士多或能之,吾家、常有梁元帝手畫蝉雀白團扇及馬圖,亦難及也,武烈太子,偏能寫眞,坐上賓客,随宜點染即成。 〔杜甫,丹青引贈曹將軍覇〕將軍善畫蓋有神,必逢佳士亦寫眞 二,人の繪姿。肖像畫。似顔。 〔白居易,自題寫眞詩〕我貌不自識,李放寫我眞 三,物の實像を光の化學作用を利用して,紙其の他のものに再現させたもの。寫眞器で形像を乾板に撮影し,現像・定着の諸操作を経て得た陰畫原板から,種々の方法で燒付けた陽畫。 諸橋轍次『大漢和辭典・修訂版』巻三(大修館書店)より 肖像(ポートレート)写真の歴史 114:ポートレート(『写真のキーワード―技術・表現・歴史』) カルト・ド・ヴィジットと社会的属性 ナダール:写真は「個の内面」を表すのか? 科学・肖像・写真 人類学写真と民族的「タイプ」 精神医学と写真:「症候」と表出 個人の同一性(アイデンティティ)と司法写真 アウグスト・ザンダー:顔と国家 明治天皇の肖像=「御真影」 多木浩二『天皇の肖像 (岩波現代文庫)』