- 広告という視覚文化
- 広告=受容者の未来の行動を指示するイメージ
- 「広告の目的は、見る者の現実の生活に対して最大限の不満を抱かせようとするものである。その社会の生活様式への不満ではなく、自分自身の生活への不満である。この商品を買えばあなたの生活はより良くなると広告は提案する。広告は見る者により良い状態にあるもう一つの彼を示す」。
- 「あらゆる広告は不安をかきたてる。すべてのことはお金に集約され、お金を手に入れることがその不安を克服することである。いいかえれば広告がかりたてる不安とは、何も持たなければ、自分自身も何者でもなくなってしまうという不安である」。
- その定義からいって広告にとって現在は不十分なものである。〔……〕束の間の生命しかない広告イメージは未来形しか用いない。これを買えば、あなたは魅力的になるだろう。こうした環境で暮らせば、あなたの人間関係はすべて快調で輝かしいものになるだろう。〔……〕広告は未来形で語る。しかしその未来への到達は限りなく先へ延ばされる。それではどのようにして広告は、その広範な影響を及ぼす説得力を保つのだろうか。広告が説得力を失わないのは、広告の真実性が、その広告の約束することが本当に実現されるかによって判断されるのではなく、〈見る者=購買者〉に与える幻想がどれだけ有効性を持つかによって判断されるからである。広告は本質的に、現実とではなく白昼夢と結びつく」。
- イメージのメディア的機能
- 【世界/コンテクスト】指示的機能
- 【制作者】表出的機能
- 【受容者】能動的機能(→広告)
- 【約束事/コード】メタ絵画的機能
- 【イメージ】美的機能
- 島本浣、岸文和編『絵画のメディア学―アトリエからのメッセージ』
- 広告=受容者の未来の行動を指示するイメージ
- 鉄道と観光と広告
- クリスマス・エクスプレスの頃
- そうだ 京都、行こう
- 70年代の京都イメージ
-
- 傷心女性のひとり旅
- 「ディスカバージャパン」からアンノン族へ
-
佐藤守弘の講義情報
トップ:https://satow-morihiro.hatenablog.com/
24年度春学期:芸術学概論(1)/ 芸術学特論(1)/英書講読(1)/ 演習/ 講演、特別講義など
前学期までの講義情報/総合情報/シラバス
外部リンク:佐藤守弘の経歴/業績/学術論文の書き方(佐藤守弘)