芸術学 初日

シラバス

  • テーマ:視覚文化を読み解く:メディア・記号・表象
  • 授業の概要:本講義では、視覚文化論(ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ)という研究分野を概観する。「視覚文化」には、いわゆる美術のほか、写真、映画、テレビ、広告、マンガ、ファッション等、幅広い対象が含まれる。私たちはこうした視覚的イメージを、どのようにして見、どのようにして理解しているのだろうか。私たちを取り巻くこうした視覚文化の数々を読み解くための方法を、さまざまな実例とともに考えたい。
  • 授業計画
    • 初日
    1. イントロダクション:視覚文化とは
    2. 視覚文化をどのように考えるのか:社会のなかでのイメージ
    3. 「文化」とは一体何なのか:共有された意味としての文化
    4. メディウムとメディア:文化と媒介
    5. 記号と表象:意味とコンテクスト
    • 二日目
    1. 写真の記号論:痕跡とインデックス
    2. デスマスク、影絵、聖顔布:痕跡の系譜
    3. 遺影写真とヴァナキュラー写真
    4. ヴァナキュラー文化論
    5. ブリコラージュと「野生の思考」
    • 三日目
    1. ストリートとサブカルチャー:流用・転用・ブリコラージュ
    2. 路上の系譜:考現学から路上観察学へ
    3. 鉄道の視覚文化
    4. 都市とイルミネーション:電気の視覚文化論
    5. まとめ

講義

  • メディウムとメディア:文化と媒介
    • メディア media=メディウム mediumの複数形 
    • 媒体=発信者と受信者の「間」に存在し、両者を媒介するもの
    • medium=霊媒
  • 「文化」とは一体何なのか
    • 古典的定義=「教養」としての文化
    • 人類学的定義=「生活の仕方の全体」
    • 「意味の共有」としての文化=文化論的転回

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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