デザイン論特講3 第5回

講義

  • マテリアル・カルチャー--モノと人間
    • ジョルダン・サンド、佐藤守弘編『美術フォーラム21 第20号 特集:物質性/マテリアリティの可能性
    • 物質文化とは?
      • Jules David Prawn & Kenneth Haltman, eds., American Artifacts: Essays in Material Culture
        • 物質文化を研究する目的のためには、あらゆる人工物が、私たちが伝統的に美術作品に適用してきた類の視覚的分析の有効な対象となる。そうした分析の目標は、人工物の作成に潜む精神のパターンを発見することにある。こうしたパターンは、しばしば——実際のところ普通に——隠喩的な性質を持つ。人工物は、人間の条件の諸側面——存在、活動、関係、欲求、恐怖、希望の諸状態——の隠喩であり、それらを具体化していることもある。それらの隠喩は、作成者が個人であれ、集団的(社会)であれ、言語化するほど認識していない、もし気づいていたとしても大っぴらに表現することをためらうような所信を反映している時、もっとも有効に精神のパターンを現出する。
    • モノとしての絵画
      • マイケル・バクサンドール『ルネサンス絵画の社会史 (ヴァールブルク コレクション)
        • 十五世紀の一つの絵画作品は、ひとつの社会関係の証である。当時、一方には自ら絵筆をふるったり、あるいは少なくとも制作の監督にあたった画家がいた。また他方には、画家に絵を注文し、必要な経費を支払い、完成後はその作品の利用法をあれこれと思いめぐらす別の人物がいた。どちらも今日のわれわれのものとは異なる経済体制や宗教制度、知覚的習慣、つまり広い意味での社会のなかで活動していた。そして、彼らが共同して作り上げた絵画の表現形体には、そうしたさまざまな社会的状況が反映されているのである。(12頁)
    • プロブレマティックとして「もの」

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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