講義
- 光の痕跡としての写真
- 痕跡の系譜
- 絵画の起源神話
- 痕跡と影絵(シルエット)
- デスマスク
- デス・マスクの型取りもまた、再現の過程での一種の自動性を示している。この意味では、写真を、光という代理人による事物の型取りと見なすこともできるだろう。
- 本来なら、ここで、ミイラ・コンプレックス〔死後の永遠の生命の永続を求める心性〕に由来する実在性の移動によって、同様に利益を得ている《聖なる遺物》と《形見》との心理学についても、検討しておかなければならないところだろう。だが、今はただ、「トリノの聖なる屍衣」が、《聖なる遺物》と写真との綜合を果たしているということだけを指摘しておこう。(アンドレ・バザン「写真映像の存在論」『映画とは何か』2、美術出版社、1970)
- (参考)聖史上のある人物と接触を持ったとみなされるあらゆる品――その人物の体の一部をはじめとして――が聖遺物と見なされていた〔……〕〔それは〕聖人が生前に持っていた恩寵をそっくり保持していた。(クシシトフ・ポミアン『コレクション―趣味と好奇心の歴史人類学』、吉田城、吉田典子訳、平凡社、1992)
- エルンスト・ベンカアト『永遠の貌』
- Lifecasting Tutorial: How to Make a Mold of Your Face with Alginate - YouTube
- ライフマスク制作体験記 - YouTube
- ライフマスクよ永遠に
- 洞窟絵画とネガティヴ・ハンド
- 奉納物(エクス・ヴォート)と身体の痕跡
- 水野千依「ルネサンスの奉納像――〈痕跡〉と〈分配されたパーソン〉」『美術フォーラム21』20号(特集:物質性/マテリアリティの可能性)
- 聖顔布とアケイロポイエートス(人の手に依らないイメージ)
- 聖ヴェロニカの伝説/マンディリオンの伝説
- 神聖なる肖像
- 水野千依『キリストの顔: イメージ人類学序説 (筑摩選書)』
- 宮武外骨の「無機械写真法」
- イヴ・クラインの《人体測定》
- 痕跡の系譜
- 遺影写真:痕跡と記憶
- 死者を想い出す
- アイコンとインデックスの併用=ミニアチュール絵画と遺髪
- 二重のインデックス=写真と遺髪
- 死者を想い出す