メキシコで話してきた写真論
- Encountering the Spiritual in Modern Japanese Art and Visual Culture(近代日本美術と視覚文化における精神的なものとの出会い)
- Chair: John Szostak, University of Hawaii
- Sugimoto Tetsuro (1900-1985), New Religions, and the ‘Spiritual Turn’ in Nihonga Painting(杉本哲郎——新宗教と日本画における「精神論的展開)
- John Szostak, University of Hawaii (JOHN SZOSTAK – Department of Art and Art History: University of Hawaii at Manoa)
- Garakutashu: The Intersection of Art and New Spiritualities in Showa-era Tokyo(我楽多宗——昭和期東京における芸術と新たな精神性の交差)
- Helena Capkova, Ritsumeikan University(Čapková, Helena| 教員 | グローバル教養学部 | 立命館大学)
- Trace, Reproduction and Manipulation: Memorial Photography in Modern Japan(痕跡・複製・加工——近代日本における遺影写真)
- Morihiro Satow, Kyoto Seika University
- 遺影写真論
- 肖像写真の真正性——指示対象との同一性
- 不在の痕跡——触覚と視覚
- 肖像写真の遺影化——儀礼と擬写真
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- アイコン=インデックス的記号としての写真――パース
- アイコン的記号/インデックス的記号/シンボル的記号(C・S・パースによる記号の三分類)
- インデックス的記号=対象物との物理的因果関係に基づく記号
- 写真、特にスナップ写真は非常に有益である。というのは、それらが表意している対象にある点でまったくよく似ているということをわれわれが知っているからである。しかしこの類似性というのは、写真が一点一点物理的に自然と対応するよう強いられるという状況のもとで作られたという事実によるものである。そういう点で、それらは記号の第二のクラスつまり物理的結合による記号のクラスに属する。(チャールズ・サンダース・パース『パース著作集2 記号学』、内田種臣訳、勁草書房、1986)
- アイコン→メタファー(隠喩)、インデックス→メトニミー(換喩)
- 瀬戸賢一『メタファー思考 (講談社現代新書)』
- 呪術の二類型
- 本来なら、ここで、ミイラ・コンプレックス〔死後の永遠の生命の永続を求める心性〕に由来する実在性の移動によって、同様に利益を得ている《聖なる遺物》と《形見》との心理学についても、検討しておかなければならないところだろう。だが、今はただ、「トリノの聖なる屍衣」が、《聖なる遺物》と写真との綜合を果たしているということだけを指摘しておこう。(アンドレ・バザン「写真映像の存在論」『映画とは何か』2、美術出版社、1970)
- アイコン=インデックス的記号としての写真――パース