講義
- 時代区分について
- 三分法:古代・中世・近代
- 五分法:古代・中世・近世(初期近代)・近代・現代
- 近代における「芸術」概念
- 「歴史や文化から自立した『作者』が、徹底的な自己批判を通じて創り出す独創的で自律的な『表現』」
- 一般的/古典的な「芸術」に関する定義=「芸術とは、剽窃であってはならない。つまりそれは、だれかある個人が、自分の手でつくったものであり、しかも過去にすでにあるものを模倣したり剽窃したりするのではなく、かれの「独創」によるものでなくてはならない。そのような意味で、芸術とは「創造」なのである。こうして創造された作品は、たんなる器具のような有用性に意味がある品物ではなく、とりわけ便器のような卑俗な、さらには不道徳なものであってはならない。作品は、独創において他からくっきりと際だたせられた一個の自立的な存在として、それ自体に固有の意味と価値をもち、またその価値において、これを鑑賞する者の教養や趣味の陶冶をつうじて、あるべき人間性と道徳をたかめるものでなければならない(西村清和『現代アートの哲学 (哲学教科書シリーズ)』)」。←これって今でも有効か?
レポート課題
- 任意のイメージ(絵画、写真、イラスト、マンガなどの静止画が望ましい)を一点採り上げ、講義内で行われたヴィジュアル・リテラシーの問題などを踏まえた上で、そのイメージの魅力について論述する。
- マンガ、絵本などは、本全体を扱うのではなくて、最大見開き1ページまで(ひと目で見られるまでの範囲)を分析すること。
- 引用元、参考文献(書籍、ウェブなど)は、文末にリストの形で必ず明記すること(下記の字数には含めない)
- 取り上げたイメージを、必ずレポート内にレイアウトすること。
- 提出先はe-class。
- 補足
- タイトルは上記の課題を写すのではなく、内容に沿ったタイトルを付けてみましょう。
- 書く順番としては
- 扱う対象の最低限の情報(誰が、いつ描いたか? タイトルはなにか? など)
- 「何を」描いているのかを記述
- 「どのように」描いているのかを記述
- それを踏まえた上で、そのイメージの仕掛けや魅力などを考察する