芸術学概論(1) 第14回

講義

  • 芸術と制度
  • 近代における「芸術」概念
    • 「〔19世紀以来の近代資本主義の文化的表現〕では、制度や慣習がどうであれ、私は自分をこのように表現するという、近代的な主体の表現としての芸術が目指される。〔…〕それにあたって、〔…〕絵画は絵画に固有のランゲージ、音楽は音楽に固有のランゲージへと、自己批判を通じて自己純化をしていけばいい〔…その結果〕一方には、芸術家というハダカの主体、他方には絵画でいえば平面の上での色とかたち、音楽でいえば時間の中での音の組織の展開だけが残る。(浅田彰ポストモダン・アート」、『ur』No.2, ペヨトル工房、1990)
    • クレメント・グリーンバーグの理論
    • モダニズムの行き詰まりと芸術のポストモダン
      • 前衛/進歩に対する不信感、オリジナリティの否定、引用/流用の可能性、アート(ハイ)とポップ(ロー)の境目の喪失、絵画/彫刻の優位性の喪失(映像/メディア・アート、パフォーマンス、インスタレーションなど)、フェミニズム、西洋中心主義への批判、社会との関わり、etc.

プレモダン・ジャズからモダン・ジャズ(モダニズム)、そして

レポート課題

  • 任意のイメージ(絵画、写真、イラスト、マンガなどの静止画が望ましい)を一点採り上げ、講義内で行われたヴィジュアル・リテラシーの問題などを踏まえた上で、そのイメージの魅力について論述する。
    • マンガ、絵本などは、本全体を扱うのではなくて、最大見開き1ページまで(ひと目で見られるまでの範囲)を分析すること。
    • 引用元、参考文献(書籍、ウェブなど)は、文末にリストの形で必ず明記すること(下記の字数には含めない)
    • 取り上げたイメージを、必ずレポート内にレイアウトすること。
    • 記入方法:PCで作成
    • 用紙形式:A4判用紙
    • 枚数・字数:1200〜2000字
    • 書式:ヨコ書き
    • 提出先 :e-classで提出すること

−−提出期限 :2021年8月2日

  • 補足
    • タイトルは上記の課題を写すのではなく、内容に沿ったタイトルを付けてみましょう。
    • 書く順番としては
      1. 扱う対象の最低限の情報(誰が、いつ描いたか? タイトルはなにか? など)
      2. 「何を」描いているのかを記述
      3. 「どのように」描いているのかを記述
      4. それを踏まえた上で、そのイメージの仕掛けや魅力などを考察する

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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