芸術学特論(1) 講義概要

芸術学特論(1)

  • 金曜日2時限

講義の目的

  • イメージと文化
    • 本講義では,視覚文化論(ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ)という研究分野を概観する。「視覚文化」には,いわゆる美術のほか,写真,映画,テレビ,広告,マンガ,ファッション等,幅広い対象が含まれる。私たちはこうした視覚的イメージを,どのようにして見,どのようにして理解しているのだろうか。私たちを取り巻くこうした視覚文化の数々を読み解くための方法を,まずは現代におけるさまざまな文化理論を紹介した上で,広告などを例として考察する。さらに現代の視覚文化の基礎となる19世紀における視覚の変容を追っていく。

講義の進め方

  1. イントロダクション:視覚文化とはなにか
  2. 「文化」とは一体何なのか:文化概念の変容
  3. ストリート・カルチャーから「文化」を考える
  4. メディウムとメディア:文化と媒介
  5. 記号と表象:意味とコンテクスト
  6. 視覚的イメージのメディア的諸機能
  7. 広告の記号論:外示と共示
  8. 広告の視覚文化論:欲望を創造する装置
  9. CM映像のレトリック:切り返しと主観ショット
  10. 視線/まなざしと監視
  11. 19世紀の視覚文化:視覚遊具からパノラマへ
  12. 万国博覧会と近代的視覚
  13. 写真・観光・博覧会:世界を視るプロジェクト
  14. 鉄道の視覚文化:パノラマ的風景の誕生
  15. 振り返りとまとめ

評価方法/基準

  • 平常点(出席,クラス参加,グループ作業の成果等):30%
  • レポート:70%
    • 任意の視覚的イメージを一点選び,それを丁寧に記述し,講義内容に基づいてそれを分析,解釈するタイプのレポートになる予定。取り上げた対象をしっかりと自分の目で見て,それを論理的に説明できているかどうかが評価のポイントである。

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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