予定
- ゼミ参加者による自己紹介
- はじめの45分ほどで、以下の要素を含んだ原稿(レポート用紙1枚程度)を書いて、それをみんなの前で読んで貰います。
- 名前、分野、メディア、学部時代の作品の傾向、今後の作品制作の展望
- 例(適当にでっち上げてみました)
- 「M1のアンディ・ウォーホルと言います。版画分野で、シルク・スクリーンを中心に制作をしています。もともとは広告制作の勉強をしていて、イラストレーションを描いていましたが、ファイン・アートの方に方向転換しました。マルセル・デュシャンのレディ=メイドという考え方に影響を受けて、世の中に溢れる、誰もが毎日眼にするようなキャンベル・スープやブリロの箱などを描いていました。それによってイメージ中心の消費社会と批判的に戯れるとともに、複製技術時代における芸術の可能性について、考えてみたつもりです。最近は、シルク・スクリーンという技法に興味を持っています。シルク・スクリーンという技法の特徴は、写真など既存のイメージを転写=複製することが可能な点だと思います。今は、その技法で、新聞などで毎日眼にするエルヴィス・プレスリー、エリザベス・テイラーなどの写真を転写し、それに色を付けて、さらにそれを反覆させるような作品に挑戦しています。最近は、マリリン・モンローが気になっていて、今度マリリンの写真で作品を作ってみようなかなと考えています」。
- はじめの45分ほどで、以下の要素を含んだ原稿(レポート用紙1枚程度)を書いて、それをみんなの前で読んで貰います。
- 作品を「記述」することとは?
- 写真展の記述の例
- Richard Avedon, In the American West: 20th Anniversary Edition
- Terry Barrett, Criticizing Photographs: An Introduction to Understanding Images
- 写真展の記述の例
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- 美術史研究者(様式史)による絵画の記述
- H・ヴェルフリン『美術史の基礎概念―近世美術における様式発展の問題』
- 美術史研究者(イコノロジー)による絵画の記述
- 美術史研究者(様式史)による絵画の記述
再来週からの演習では、受講者がそれぞれ自分の作品に影響を与えた、参考にした、あるいは似ているとよくいわれる作品を持ってきて、それを1人5〜10分で、以下の要領で発表(記述)してもらおうと思っています。
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- まず、これまで他の人の制作した作品の中から一点選ぶ
- それにキャプション(制作者名、作品タイトル、制作年、サイズ、メディア)をつける
- 作品を「記述」した原稿を書き、それを口頭で発表する。
- 発表の際には、作品を投影するので、発表予定者は、予定日の前日の木曜日のオフィス・アワー(15時〜16時30分:時間応談)までに、選んだ作品をコンピュータのデータのかたちで、教員の研究室まで提出すること。画像はJPEG形式【.jpg】、動画はQuick Time形式【.mov】やMedia Player形式【.wmv】が望ましい(PowerPointによるスライド・プレゼンテーションも可)。その他の形式については、教員に相談すること。
- ただし、自分でデータ化できないときは、作品(あるいはその写真など)を持ってくれば、A4サイズまではスキャン可能。