講義
- 写真前史
- 穴/レンズと感光体
- 幾何学的遠近法(透視図法)とイリュージョン
- エルヴィン・パノフスキー=幾何学的遠近法を生み出したルネサンス期の特徴を「アントロポクラシーanthropocracy」、すなわち「人間による支配」と呼ぶ
- 〔ルネサンスの遠近法は古典古代の遠近法とは違い〕「直接の空間体験がまったく知ることのないあの等質性と無限性とを空間の表示において現実化し、精神生理学的空間をいわば数学的空間に変換するということ」であり、それは「空間部分と空間内容の総体をただ一つの「連続量(クワントゥム・コンティヌウム)」に解消してしまう 」。
- 「遠近法的な空間観は、実体(ウーシア)を現象(ファイノメノン)に変えることによって、神的なものを単なる人間の意識内容に切り縮めるように見えるが、しかしその見返りに逆に、人間の意識を神的なものの容器にまで広げをする」。
- 視覚と世界
- 「博物学とは可視的なものに名を与える作業」
- 遠近法と視覚中心主義:「デカルト的遠近法主義」
- 描画装置でもあったカメラ・オブスキュラ(「カメラ・オブスクラ」とも)
- カメラ・オブスキュラとは、ラテン語で「暗い部屋」という意味。暗い部屋に、小さな穴(ピンホール)から光が差し込むと、外の明るい世界が上下左右逆に映るという原理は紀元前から知られていた。
- 後にレンズを利用することによって、鮮明な像(イメージ)が得られることが知られるようになり、ヨーロッパでは、ルネサンス期以降、描画装置、科学的な観察装置として広く使われるようになり、また啓蒙主義時代(17c後半〜18c)の知のモデルともなった。
- カメラ・オブスキュラに映る像を化学的な方法により定着させる技術が写真術。