2009-09-07 講義概要:視覚文化論2 09視覚文化論2 シラバス 視覚文化論2 月曜日1講時 黎明館002 履修年次:芸術/デザイン/マンガ学部3年次〜 http://syll.kyoto-seika.ac.jp/syllabus/syllabus/search/SyllabusInfo.do?nendo=2009&kogikey=LD201 講義の目的 サブタイトル「複製技術と現代文化」 視覚文化研究(ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ)という新たな学問潮流を概観する。「視覚文化」には、いわゆる美術のほか、写真、映画、テレビ、広告、マンガ、ファッション等、幅広い対象が含まれる。同じように、聴覚研究の世界においても、「音楽」という制度にとらわれずに幅広く音響/サウンドの諸領域に目を向ける「聴覚文化研究」という研究方法も盛んになってきている。本講義では、複製技術が現代の視覚文化/聴覚文化に及ぼした影響を、さまざまな実例とともに考えていきたい。 イントロダクション--複製技術と現代社会 複製技術とイメージ--「複製技術時代の芸術作品」 複製技術と流用 複製技術と音楽--ヒップ・ホップとブレイク・ビーツ ダブ・ミュージックと空間性/触覚性 機械の作る音--電子音楽/自動演奏/リミックス 自動人形の悪夢--フランケンシュタイン・コンプレックス コピーとシミュラークル--『ブレード・ランナー』をめぐって SF的想像力とは 戦術としての流用とブリコラージュ 抵抗の場としてのストリート--モッズ・スキンヘッズ・パンクス ファッションと映画 近代の芸術観批判としてのロラン・バルト「作者の死」 現代アートと場 まとめ 評価基準 出席40%、期末レポート60%