2010-04-22 第3回 10デザイン理論特講 モダン・モダニティ・モダニズム 歴史の三分法:古代/中世/近代 初期近代:ルネサンス〜宗教改革〜啓蒙主義 時代区分としての近代:国民国家と資本主義 意識としての近代:科学主義、人間中心主義、進化論的思考 美的モダンの発生=18世紀末のロマン派 モダニズム 近代的な芸術概念=「歴史や文化から自立した『作者』が、徹底的な自己批判を通じて創り出す独創的で自律的な『表現』」 「〔19 世紀以来の近代資本主義の文化的表現〕では、制度や慣習がどうであれ、私は自分をこのように表現するという、近代的な主体の表現としての芸術が目指される。〔…〕それにあたって、〔…〕絵画は絵画に固有のランゲージ、音楽は音楽に固有のランゲージへと、自己批判を通じて自己純化をしていけばいい〔…その結果〕一方には、芸術家というハダカの主体、他方には〔…〕音楽でいえば時間の中での音の組織の展開だけが残る。(浅田彰「ポストモダン・アート」『ur』No.2, ペヨトル工房、1990」 さまざまなモダニズム 写真におけるモダニズム →絵画的なものを排除 =写真独自の視覚 デザイン、建築におけるモダニズム →装飾を排除 =「形態は機能に従う」 音楽におけるモダニズム →歌、踊り、メロディを排除 =音そのものへ 参考文献 西村清和『現代アートの哲学 (哲学教科書シリーズ)』