2011-09-15 講義概要:写真論 11写真論 シラバス 写真論 木曜日3講時 履修年次:芸術/デザイン/マンガ/人文学部3年次〜、および大学コンソーシアム京都単位互換履修生*1 京都精華大学シラバス 講義の目的 写真を撮ること/見ることを考え直す 本講義では、写真の理論的な側面に光を当てていく。写真独特の視覚とは何か、写真は芸術にどのような変化をもたらしたのか、写真は社会をどう変えたのか。そうしたさまざまな疑問を受講生とともに考えていきたい。記号論から見た写真の存在論、複製芸術論、写真行為論、ヴァナキュラー写真論など、幅広いアプローチから「写真」というものを再考していきたい。 講義の進め方 イントロダクション--写真と理論 写真の痕跡論--記号論からのアプローチ 痕跡的イメージの系譜 ロラン・バルトと「それは=かつて=あった」 遺影写真を考える 複製技術としての写真--礼拝価値/展示価値とアウラ 写真の記号論--言語/絵画/写真 神話学:写真の意味作用 写真と報告的機能--機械の眼の証言能力 ドキュメンタリー/プロパガンダ/デザイン--『ライフ』誌を例に 写真と路上 アンリ・カルティエ=ブレッソンの「決定的瞬間」 写真と視覚的無意識 セレンディピティ--発見者としての写真家 まとめ 評価基準 出席30%、期末レポート70% テキスト ジル・モラ『写真のキーワード―技術・表現・歴史』 *1:この講義は、大学コンソーシアム京都単位互換科目ですので、コンソーシアムに参加している大学/短期大学の学生であれば、単位互換制度を利用して履修できます。