予定
参照サイト
- 近代 - Wikipedia
- なかなかよくまとまっていて参考になります(Wikipediaの全てのエントリが信用できるとは限りませんが、これは良いのではないかと)。
- 慶應義塾大学出版会|人文書
- ここで読める「b.『モダン』小史」「c.ボードレールにおける現代性」が参考になります→田辺秋守『ビフォア・セオリー―現代思想の“争点”』
講義後の補足
- 予定の途中までしか進みませんでした。次週は、ロマン派の問題や、アヴァン=ギャルドの話についてやっていこうと思っています。
- それから、上でダウンロードできるハンドアウトを持っていくのを忘れました。来週配りますが、上記から落としても結構です。
- 途中で言及したボードレールの批評は、「現代生活の画家」(1863)です。『ボードレール全集』IV巻(人文書院、1964、295-339)で読めます。これについては、次週も触れます。
- 今日配布した資料は、以下の二点です。
- Art Since 1900: Modernism, Antimodernism, Postmodernismの目次
- 菊池成孔、大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編』32-35, 44-47, 58-59
- モダン・ジャズにおける「モダン」とは、という話のなかで掛けたのは、以下の曲です。詳しくは、次週にも話しますので、上の『東京大学のアルバート・アイラー』を読んでおいてください。
- Benny Goodman Orchestra, "Sing, Sing, Sing," Best of
- Charlie Parker, "Kim," Now's the Time
- The Quartet (Charlie Parker:as, Dizzy Gillespie:tp, Bud Powell:p, Charles Mingus:b, Max Roach:ds), "Salt Peanuts," Jazz at Massey Hall
- ネットでの情報検索の仕方などに関する質問もいろいろあったので、次週、その辺りにも触れます。
『1900年以降の美術』1
Art Since 1900: Modernism, Antimodernism, Postmodernismの目次のうち、「1900-1909」の翻訳です。今日の分は僕が訳しましたが、今後(連休明けあたりから)希望者の訳文を、僕が手直しして、以下のような感じで、毎週、紹介していければと思っています。
- 1900a=ジークムント・フロイト、『夢解釈』を発表:精神分析の出現と時を同じくして、ウィーンでは、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、オスカー・ココシュカらによる表現的な美術が勃興する。
- 1900b=アンリ・マティスがオーギュスト・ロダンのパリのアトリエを訪ねるものの、先輩であるロダンの彫刻スタイルを拒否する。
- 1903=ポール・ゴーギャン、南太平洋のマルケサス諸島で死去:ゴーギャンの部族芸術への傾倒とプリミティヴィズム的な幻想は、アンドレ・ドラン、アンリ・マティス、パブロ・ピカソ、エルンスト・ルードヴィヒ・キルヒナーらの初期作品に影響を与える。
- コラム:エキゾティックなものとナイーヴ〔素朴〕なもの
- 1906=ポール・セザンヌ、南フランスのエクス・アン・プロヴァンスで死去:前年のフィンセント・ファン・ゴッホ、ジョルジュ・スーラの回顧展に続き、セザンヌの死は、ポスト印象派を歴史的過去の存在とし、フォーヴィスムをその後継者となす。
- コラム:ロジャー・フライとブルームズベリー・グループ
- 1907=ピカソが、《アヴィニオンの娘たち》における様式的非統一とプリミティヴィズム的な衝撃によって、模倣的な再現に対して、それまでなかった程の恐るべき攻撃を仕掛ける。
- コラム:ガートルード・スタイン
- 1908=ヴィルヘルム・ヴォリンガー、『抽象と感情移入』を発表。その論において、彼は再現的な芸術と抽象芸術を比較して、前者を世界と関わるもの、後者を世界から退行するものとして位置付ける:ドイツの表現主義とイギリスのヴォーティシズムは、こうした心理的に対極にあるものを、それぞれ独特の仕方で打ち立てる。
- 1909=F・T・マリネッティが、はじめての未来派宣言を、『ル・フィガロ』紙の第一面に発表:はじめて、前衛が、メディア文化と交わり、自らを歴史と伝統に挑戦するものとして位置づける。
- コラム:イードウィアード・マイブリッジとエティエンヌ=ジュール・マレイ