展覧会紹介
講義
- ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールとダゲレオタイプ
- ダゲールによる写真の発明について(当時の新聞記事)
- ジオラマの著名な画家であるダゲール氏によってなされた重要な発見について。この発見は驚異のように思われる。そしてもしも立証されるならば意匠芸術において革命となる見込みがある。
- ダゲール氏はカメラオブスキュラの後部に描き出されている像を定着させる方法を発見した。それゆえ、これらの像は物体の一時的な反映ではなくて、それらの固定した持続的な刻印である。そしてそれは絵画あるいは版画のようにそれらの物体の現場から移され得る。
- わが読者に、カメラオブスキュラによつて描かれた自然像の忠実度を想像せしめ、かつそれに対して光の階調、濃淡および中間調をもって、この像を固定させる太陽光線の作用をそれに付け加えさせるならば、読者はそれを見ることによって、ダゲール氏がわれわれの好奇心を満足させた美しい意匠を理解するにいたるであろう。
- 生命なき自然、建築は、ダゲール氏が彼自身の名前にちなんで呼ぶことを意図している器具ダゲレオタイプの勝利である。
- ダゲールは磨かれた金属板を処理した。そして3分間で『自然のみがその作品に与えられる真実をもって与えられた』パリの並木道やセーヌ川の眺望を生み出すことができた。
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- 1839年1月6日「ガゼット・ドゥ・フランス」紙より(『完訳 ダゲレオタイプ教本―銀板写真の歴史と操作法 (クラシックカメラ選書)』)
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- ダゲールによる写真の発明について(当時の新聞記事)
- 光が描く絵としての写真
- Photography=光による記述
- Héliographie=太陽による記述
- Pencil of Nature =『自然の鉛筆』
- “Secure the Shadow, Ere the Substance Fade, Let Nature imitate what Nature made”
- 「影を遺そう、その身が消え失せる前に。自然の創り出したものを自然自身に模倣させよう」
- ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トールボット(タルボット)とネガ・ポジ法
- カロタイプ(紙ネガ)とソルテッド・ペーパー印画
- 写真集『自然の鉛筆 Pencil of Nature』(1844-46)
- ネガ・ポジ法と複製技術時代
- 『写真のキーワード―技術・表現・歴史』#019「カロタイプ」、#066「ソルテッド・ペーパー・プロセス[塩化銀紙法]」、#083「ネガ・ポジ法」を参照のこと。