レポート
- レポート課題:任意の視覚的イメージを一点採り上げ、講義内で行われたさまざまな問題を踏まえた上で、そのイメージについて論述する。
- 引用元、参考文献(書籍、ウェブなど)は、文末にリストの形で必ず明記すること(下記の字数には含めな い)
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- 書式:字数:1200〜2000字
- 形式:A4用紙縦使い、横書き、ワープロ推奨、ホッチキスは左上とめ
- 取り上げたイメージを、必ずコピー(白黒でも可)、あるいは印刷してレポートに添付すること。
- 注意事項:使用文字は基本的には明朝体
- 長い文章でゴシック(サン=セリフ)体は読みにくい。
- 字間、行間は適度に取ること
- 論のまとまりに応じて改行して段落分けすること
- たまに改行が一切ないレポートや、一文ずつ改行されているレポートがありますが、正直読む気をなくします。
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- 提出期間:10月12日(金)まで
- 提出場所:芸術学学科室
- 「作品」とその外部
- 額縁、タイトル、キャプション、解説文、展覧会場、ギャラリー・トーク、カタログ
- 作品とキャプション:記述の第一歩
- 作品に関する基本的な情報を、簡潔に見る者に伝える。
- 作者名《作品の題名》制作年、メディア、サイズ、現存地、所蔵者
- 例:ディエゴ・ベラスケス《ラス・メニーナス》1656年、カンヴァスに油彩、318x276cm、マドリッド、プラド美術館蔵
- 作者名《作品の題名》制作年、メディア、サイズ、現存地、所蔵者
- 作品に関する基本的な情報を、簡潔に見る者に伝える。
- 比喩としての作品タイトル
- 記述(換喩/提喩)タイプ
- メタファー(隠喩)タイプ
- 「無題」タイプ
- メディアの記述法
- サイズの記述法
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- 縦x横(あるいは径)x高
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- 作品を記述することとは?
- 対象(内容)と形式=「何」を「どのよう」に表しているか
- マット・マドン『コミック 文体練習』
- 対象(内容)と形式=「何」を「どのよう」に表しているか
講義
- 視覚文化から物質文化へ
- ストリートの戦術――流用とブリコラージュ
- 多義的な場としてのストリート
- シカゴのマックスウェル・ストリート:『ブルース・ブラザース [DVD]』/YouTube
- 天王寺の青空カラオケ:大阪天王寺公園裏の路上カラオケ - YouTube
- ハイレッド・センター「芸術のテスト」
- 転用とセミ=ラティス構造
- トゥリー構造とセミ=ラティス構造
- クリストファー・アレクザンダー「都市はツリーではない」
- 中谷礼仁「自尊心の強い少年」(『セヴェラルネス+(プラス)―事物連鎖と都市・建築・人間』)
- 流用・転用・ブリコラージュ
- クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』(Claude Lévi-Strauss, LA Pensee Sauvage)
- 宮本隆司『CARDBOARD HOUSES』
- 小田亮『レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)』も参照のこと
- 「ブリコラージュbricolage」と「コラージュcollage」の違い
- 場所と空間
- 消費者による生産
- 戦略(Strategy)と戦術(tactics)
- ミシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク (ポリロゴス叢書)』(Michel de Certeau,L' Invention Du Quotidien: 1: Arts de Faire)
- 多義的な場としてのストリート
- 「ヴァナキュラー」という概念
- Vernacular - Wikipedia
- 今福龍太『クレオール主義 (ちくま学芸文庫)』
- ヴァナキュラー・タイポグラフィ
- ヴァナキュラー建築
- Vernacular architecture - Wikipedia
- MoMA "Architecture Without Architects"
- 宮本隆司『CARDBOARD HOUSES』
- ヴァナキュラー建築としてのタイルとホコラ
- タイルホコラツーリズム ――信仰を観光する 中村 裕太(美術家)|Column|AMeeT
- 谷本研+中村裕太、タイルとホコラとツーリズム/タイルとホコラとツーリズム season2《こちら地蔵本準備室》/タイルとホコラとツーリズム season3《白川道中膝栗毛》/タイルとホコラとツーリズム season4《一路漫風!》、タイルとホコラとツーリズム season5 《山へ、川へ。》
- 都市表層研究所テグラ 街角タイルの採集と補修 : 東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
- 地蔵信仰(じぞうしんこう)とは - コトバンク
- 京の地蔵盆 | 京都をつなぐ無形文化遺産
- 村上紀夫『京都地蔵盆の歴史』
- 《三条油小路町西側町並絵巻》
- 京都のお地蔵さんmap ~西陣を中心に~ - Google My Maps
- 祠 - Wikipedia
- #お地蔵さまサミット@京都 2015.2.22 - Togetter
- ヴァナキュラー写真
- ヴァナキュラー写真 | 現代美術用語辞典ver.2.0
- IZU PHOTO MUSEUM|展覧会
- ジェフリー・バッチェン『時の宙づりー生・写真・死 (SUSPENDING TIME: LifeーPhotographyーDeath))』
- 佐藤守弘「遺影と擬写真 : アイコンとインデックスの錯綜」(神戸大学学術成果リポジトリKernel詳細画面)
- ヴァナキュラーとブリコラージュ
- クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』(Claude Lévi-Strauss, LA Pensee Sauvage)
- Vernacular - Wikipedia
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- ヒップ・ホップと複製技術時代の音楽
- さまざまな流用芸術
- ダダとネオ・ダダ
- ポップ・アート
- ブレイク・ビーツと流用
- ヒップ・ホップDJのはじまり:複製技術と音楽
- De La Soul, "Say No Go" (1989年、スリー・フィート・ハイ・アンド・ライジング +14収録)
- Say No Go - Wikipedia
- ブレイク・ビーツとサンプリング→受容者による作品制作
- さまざまな流用芸術
- ヒップ・ホップと複製技術時代の音楽
- 都市とヴァナキュラー
- 今和次郎の思考と実践
- 考現学
- 今和次郎&吉田謙吉を中心とした都市の細部、痕跡を「採集」する行為
- 今和次郎の民家研究と採集
- 「建築外の建築」
- 「このような建築外の建築――人間がそのいる場所に、無意識のうちに築いている、いろいろな跡、すなわちいろいろなものをとり散らかしている有様そのまま――に厳密な態度で注意を突進めると、人間の動作の源泉の真理を考えることになる(「土間の研究図」)
- 建築への「空間」的視座
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- 「空間とは実践された場所のことである。たとえば都市計画によって幾何学的にできあがった都市は、そこを歩く者たちによって空間に転換させられてしまう(M・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク (ポリロゴス叢書)』)
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- バラック装飾社=自生する建造物
- 考現学採集
- 「動物学者や植物学者が動物や植物に対してもつ態度と、われわれがわれわれの対象たる文化人に向けるのと変わりがないのである。考古学の態度と照らしてみると、それは遺物遺跡にたいする心境である。街のショーウィンドーの品物を歴史博物館の陳列品と同列に見るのである」。
- 『今和次郎 採集講義』
- 考現学
- 超芸術トマソンから路上観察学へ
- 今和次郎の思考と実践