第4回

雑誌紹介

  • 写真空間〈1〉特集 「写真家」とは誰か
    • 序章「写真家はどこへ」
    • 第1章「歴史のなかの写真家」
    • 第2章「越境する写真家」
      • 林道郎「現代美術のなかの写真(家)」
      • 菊地暁「ニッポンの民俗写真、あるいは〈民俗学者〉としての写真家」
    • 第3章「写真家の現在」
      • 土屋誠一「デジタルイメージは写真か――写真の消滅とイメージへの責任」
      • 楠本亜紀「ドキュメンタリー写真の地平、の一歩手前」
    • 第4章「消失する写真家」
      • 杉田敦×竹内万里子「対談:『写真/写真家』から遠く離れて」
    • 連載
      • 金子隆一「写真展評」1
      • 伊勢功治「一九二〇―三〇年代の日本の写真雑誌」1
      • 清水穣「逸脱写真論」1
      • 犬伏雅一「視覚文化論の可能性を問う」1
      • 堀潤之「映画にとって写真とは何か」1
      • 長谷正人「ジオラマ化する世界」1

講義

    • ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールダゲレオタイプ
      • ダゲールによる写真の発明について(当時の新聞記事)
        • ジオラマの著名な画家であるダゲール氏によってなされた重要な発見について。この発見は驚異のように思われる。そしてもしも立証されるならば意匠芸術において革命となる見込みがある。
        • ダゲール氏はカメラオブスキュラの後部に描き出されている像を定着させる方法を発見した。それゆえ、これらの像は物体の一時的な反映ではなくて、それらの固定した持続的な刻印である。そしてそれは絵画あるいは版画のようにそれらの物体の現場から移され得る。
        • わが読者に、カメラオブスキュラによつて描かれた自然像の忠実度を想像せしめ、かつそれに対して光の階調、濃淡および中間調をもって、この像を固定させる太陽光線の作用をそれに付け加えさせるならば、読者はそれを見ることによって、ダゲール氏がわれわれの好奇心を満足させた美しい意匠を理解するにいたるであろう。
        • 生命なき自然、建築は、ダゲール氏が彼自身の名前にちなんで呼ぶことを意図している器具ダゲレオタイプの勝利である。
        • ダゲールは磨かれた金属板を処理した。そして3分間で『自然のみがその作品に与えられる真実をもって与えられた』パリの並木道やセーヌ川の眺望を生み出すことができた。1839年1月6日「ガゼット・ドゥ・フランス」紙より)
    • 「写真術」とは?
      • Photography=光による記述
      • héliographie=太陽による記述
      • Pencil of Nature=『自然の鉛筆』
      • "Secure the shadow, 'ere the substance fade, /Let Nature imitate what Nature made."=「影を遺そう、その身が消え失せる前に/自然の創りだしたものを、自然自身に模倣させよう」(ダゲレオタイプ広告のための二行詩)

参考資料

  • 実物資料:左からダゲレオタイプ、ティンタイプ、アンブロタイプ(ガラス版にネガから焼いたものかもしれません)

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


はてなダイアリーのサービス終了のため、講義情報ページをはてなブログに移行しました。以前の記事にアクセスすると、ここに自動的にリダイレクトされるようにしています。

19年度前期芸術学A視覚文化論デザイン論特講1デザイン理論特講(大学院)/a> 講演、特別講義など

前学期までの講義情報総合情報シラバス