展覧会紹介
- 「マイ・フェイバリット――とある美術の検索目録/所蔵作品から」展
- マイ・フェイバリット——とある美術の検索目録/所蔵作品から | 京都国立近代美術館
- 会期:平成22年3月24日(水)〜5月5日(水・祝)
- 休館日:毎週月曜日 ※ただし5月3日(月・祝)は開館
- 京都精華大学 在学生の方へ
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- 館が国立近代美術館京都分館から京都国立近代美術館となった1967年に、わずか3点の所蔵作品から開始されたコレクションは、2010年3月の時点で、約1万点の作品、資料を有する大きなものに成長しました。数多くの優品が含まれるこのコレクションの中には、技法や素材で分類する従来の区分では語りきれない「その他」(1978年度開始)という興味深い作品群があります。美術と建築・デザイン、彫刻と写真・映像などが多様な形で重なり合う「その他」の作品と、それらと直接的に関係する他区分の作品とを併せ、約300点の所蔵品によって、京都国立近代美術館が「その他」という枠組みの中で創り上げてきた、コレクションの中のもう一つの物語を紹介します。
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- 参考文献:都築響一『着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS』
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講義
- 写真前史
- 幾何学的遠近法(透視図法)とイリュージョン
- さまざまな描画装置
- カメラ・オブスキュラ
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- カメラ・オブスキュラとは、ラテン語で「暗い部屋」という意味。暗い部屋に、小さな穴(ピンホール)から光が差し込むと、外の明るい世界が上下左右逆に映るという原理は紀元前から知られていた。
- 後にレンズを利用することによって、鮮明な像(イメージ)が得られることが知られるようになり、ヨーロッパでは、ルネサンス期以降、描画装置、科学的な観察装置として広く使われるようになり、また啓蒙主義時代(17c後半〜18c)の知のモデルともなった。
- カメラ・オブスキュラに映る像を化学的な方法により定着させる技術が、写真術。
- 現象としてのカメラ・オブスキュラ:墨子、アリストテレス
- 遠近法絵画とカメラ・オブスキュラ:フェルメール、カナレット
- 自然科学と観察者:「暗い部屋」と世界
- 見世物としての巨大カメラ・オブスキュラ
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参考文献&サイト
- 「016:カメラ・オブスキュラ/カメラ・ルシーダ」『写真のキーワード―技術・表現・歴史』
- ジョン・H・ハモンド『カメラ・オブスクラ年代記 (朝日選書)』
- ジョナサン・クレーリー『観察者の系譜―視覚空間の変容とモダニティ (以文叢書)』
- The Magic Mirror of Life: An Appreciation of the Camera Obscura=カメラ・オブスキュラについての総合サイト(英語)
- http://www.fujifilm.co.jp/photographer/2005_03miyamoto/miyamoto00.html=写真家、宮本隆司インタヴュー:《ピンホールの家》について
- Abelardo Morell=カメラ・オブスキュラを利用して作品を制作している写真家、アベラルド・モレルのサイト
- 畠山直哉『Slow Glass』
- 日本にあるカメラ・オブスキュラ
- ナカガワ・フォト・ギャラリー=京都市北区にある、『映像の起源―目の思索 「写真鏡」‐カメラ・オブスキュラ‐が果たした役割』、『カメラ・ギャラリー―写真鏡の伝来からオートフォーカスまでの350年』の著者である写真家、中川邦昭氏によるギャラリー。
- 映像展示室と巨大レンズ | 植田正治写真美術館=鳥取県伯耆町にある植田正治写真美術館内。600mmのレンズで「逆さ大山」が見られる(らしい)。