講義概要:アジア都市文化学特講2

講義の目的

  • 都市性・メディア・表象
    • 都市は、さまざまなメディアにおいて表象される。雑誌、テレビなどのマスメディア、旅行業者による広告、ポピュラー音楽の歌詞など。ところが、そこで表象される都市イメージは、必ずしもその都市の実情と一致するものとは限らない。むしろ、都市性なるものは、そうしたメディアにおける表象において、構築されるものと考える方が良いだろう。さらにいえば、そのように構築された都市イメージを、その都市の住民が自ら内面化し、再=表象していくこともありうる。 本講義では、大阪、京都、東京、さらにはパリやロンドンなどの都市の表象を検討することを通じて、都市イメージを批判的に考察する。さらに、フィールドワークを通じて、都市へのオルタナティヴな視点のあり方を考えていきたい。

授業計画

  1. イントロダクション:都市と表象
  2. トポグラフィ論:文化的実践としての風景
  3. 視覚文化としての観光旅行
  4. 19世紀パリと視覚文化:万博・遊歩者・都市改造
  5. マスメディアにおける京都の表象:創られる〈京都らしさ〉
  6. もうひとつの京都:学生とサブカルチャー
  7. 大阪の都市イメージ
  8. 採集者の系譜:考現学から路上観察
  9. フィールドワーク(1):杉本町路上観察
  10. フィールドワーク発表(1)
  11. 採集者としての写真家
  12. フィールドワーク(2):道頓堀路上観察
  13. フィールドワーク発表(2)
  14. 採集からコレクションへ
  15. まとめ:都市イメージを超えて

評価基準

  • 出席 40%
  • 期末レポート 60%

参考文献


https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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