2009-06-16 第8回 09甲南イメージ論 補足 モダニズム建築の標語 L・サリヴァン"Form Follows Function(形態は機能に従う)" L・ミース・ファン・デル・ローエ"Less is More(少ないことこそ豊饒なこと)" 講義 イメージを「読む」 イコノグラフィとイコノロジー イコノロジー(図像解釈学)=絵画や彫刻などの芸術作品を読み解くことによりその背後にある意味内容と歴史的意識を探求していく研究方法。対照的な方法として様式史/フォーマリズムがある。 イコノロジーの三段階 自然的主題(かたちの分析) 事実的主題 表現的主題 慣習的主題(イコノグラフィ上の分析) 本質的意味(イコノロジーによる解釈) パノフスキーによる記述:ブロンツィーノ《逸楽の暴露》について(http://www.nationalgallery.org.uk/cgi-bin/WebObjects.dll/CollectionPublisher.woa/wa/largeImage?workNumber=NG651&collectionPublisherSection=work) E・パノフスキー『イコノロジー研究〈上〉 (ちくま学芸文庫)』 ロラン・バルトの「神話学」=文化記号学 フェルディナン・ド・ソシュールと記号学 記号表現(シニフィアン)と記号内容(シニフィエ) 外示(デノテーション)と共示(コノテーション) ロラン・バルト『現代社会の神話―1957 (ロラン・バルト著作集 3)』 二重の記号体系:「薔薇」という記号は、「bara」という音(シニフィアン)と「茎に棘があって、複雑な花弁を持つ植物」という概念(シニフィエ)から成り立つが、その「薔薇」という(喋られた/書かれた)記号自体がシニフィアンとなって、たとえば「情熱」というメタ・レヴェルでのシニフィエを指す場合。