デザイン論特講3 第5回

講義

  • イメージ/モノ/コトバとコンテクスト
    • 純化して言うなら、文化とは「共有された意味shared meaning」に関わるものである。そもそも言語は、とりあえず「意味を生みだす/理解するmake sense」——すなわち意味が生成produceされ、交換される——ことにおいて特権化された媒体mediumである。
    • 私たちが同一の言語に等しく通じているときにのみ、意味は共有される。したがって、言語こそが意味と文化の中心を占めるものであり、文化的な価値や意味をつねに貯える重要な場所と見なされているのである。
    • 人文科学や社会科学——特にカルチュラル・スタディーズや文化の社会学——において、「文化論的転回cultural turn」と呼ばれるようになってきたものは、文化の定義において意味meaningの重要さを強調する。文化とは、モノthings——小説や絵画、テレビ番組やマンガなど——の集合体であるだけでなく、プロセス、すなわち実践practiceの集合体でもあると論じられる。第一義的に、文化とは、社会や集団の構成員間における意味の生成と交換——すなわち「意味の贈答」——に関するものである。二人の人が同じ文化に属するということは、二人が世界を大まかに同じように解釈していて、彼女/彼ら自身のことや、世界に対する考えや感情を、お互いが理解しあえるような仕方で、表現することができるということである。したがって文化とは、自らの周りに起こることを意味あるように解釈し、おおまかに似たかたちで世界を「理解する=意味を作る〔make sense〕」参加者に依存するものなのである。
    • 文化的な実践を強調することは、重要なことである。ある文化の参加者こそが、人やモノや出来事に意味を与えるのである。モノは「それ自身の中」に、単一の、固定した、不変の意味を具えることは、あったとしてもほとんどない。石のように明白に見えるものでも、それは石であったり、境界のしるしであったり、彫刻であったりするであろう。それは、それが何を意味するのか、すなわち、ある特定の使用のコンテクスト、哲学者がさまざまな「言語ゲーム」(つまり境界線の言語、彫刻の言語など)と呼ぶものに依る。私たちがものを使うこと、私たちがものについて語り、考え、感じること——私たちがものを表象すること——こそが、私たちがものに意味を与えるということなのである。部分的には、私たちはモノ、人、出来事に、私たち自身の解釈の枠組みによって、意味を与える。

芸術学特論2 第6回

講義

基礎演習 第5回

講義

    • 「記述」description
      • 表象的な研究対象の場合、記述とは、「何を」「どのように」表しているのかを言語化することによって筆者の解釈に読者をいざなうこと
  • 基礎演習での口頭発表について
    1. 研究したい(あるいは興味を持っている)対象を選び、それを記述する
    2. その対象について書かれた学術論文や文献を紹介する
    3. その対象の魅力/興味深い点を紹介する

英書講読 第5回

デザイン論特講3 第4回

本の紹介

講義

  • 「文化」とはなにか?:文化概念の変容

芸術学特論2 第5回

本の紹介

講義

基礎演習 第4回

講義

英書講読 第4回

スケジュール

  • 翻訳の順番決定

講義

翻訳文提出の方法

  • 発表担当者は、発表の前日の午後6時までに、e-classの「翻訳投稿口」に英文と翻訳を記した原稿を、MSワード(.doc/.docx)形式(あるいはテクスト(.txt)形式)で添付して送って下さい。

デザイン論特講3 第3回

講義

芸術学特論(2) 第4回

講義

基礎演習 第3回

講義

英書講読 第3回

デザイン論特講3 第2回

講義

芸術学特論(2) 第3回

講義

  • 写真前史
    • 穴/レンズと感光体
    • 幾何学的遠近法(透視図法)とイリュージョン
      • =二次元の画面上で、三次元(空間)を表す「さまざま」な仕方:一つではない
      • 近代以前の日本における遠近の表し方=画面内での上下が奥行きとして読まれる
      • ルネサンス期における「幾何学的遠近法」
        • 「世界に開かれた窓」としての絵画=三次元空間というイリュージョン
    • 様々な描画装置

基礎演習 第2回

講義


https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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19年度前期芸術学A視覚文化論デザイン論特講1デザイン理論特講(大学院)/a> 講演、特別講義など

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