デザイン論特講3 第2回

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芸術学特論2 第3回

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基礎演習 第2回

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デザイン論特講 第1回

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演習I-2 第2回

講義

日本の芸術2 第2回

質問

  • 日本文化は海外でいつ頃から知られるようになったのか?
  • 自文化のどのような部分を外に発信していくべきか?

講義

  • 文化概念の変容
    • 古典的定義=「教養」としての文化
    • 人類学的定義=「生活の仕方の全体」
    • 「意味の共有」としての文化=文化論的転回
    • さまざまな「カルチャー」
      • ハイ・カルチャー=高級文化
        • ドミナント・カルチャー=ある共同体の主流を占める文化。しばしばハイ・カルチャーと同義だが、対義語はサブカルチャーになる。
      • ロー・カルチャー=低級文化。被支配者層の文化
        • ポピュラー・カルチャー=民衆文化。近代に限らない。
        • マス・カルチャー=大衆文化。多くの人達のために大量に作られる文化。複製技術を前提にする。
        • ポップ・カルチャー=ポピュラー・カルチャーと同義にも用いられることもあるが、つかの間の流行といった意味も持つ。
        • サブカルチャー=主流(ドミナント)ではない、周縁的な文化。
      • 民俗(フォーク)文化について


A Fred Perry Subculture Films #2: This Is A Modern World

芸術学特論2 第2回

講義

  • 写真前史
    • 穴/レンズと感光体
    • 幾何学的遠近法(透視図法)とイリュージョン
      • =二次元の画面上で、三次元(空間)を表す「さまざま」な仕方:一つではない
      • 近代以前の日本における遠近の表し方=画面内での上下が奥行きとして読まれる
      • ルネサンス期における「幾何学的遠近法」
        • 「世界に開かれた窓」としての絵画=三次元空間というイリュージョン
    • 様々な描画装置

美学芸術学基礎演習 第1回

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      • 演習の予定

デザイン論特講 講義概要

デザイン論特講3

講義の進め方

  • 1. イントロダクション:メディア、イメージ、視覚文化
  • 2. 「文化」を理解する:記号、表象、コンテクスト
  • 3. サブカルチャーから文化を考える
  • 4. ストリートの戦術:流用・転用・ブリコラージュ
  • 5. ヴァナキュラー・デザインの諸相
  • 6. 「建築家なしの建築」と「建築外の建築」
  • 7. 路上の系譜:考現学から路上観察学へ
  • 8. 痕跡と考古学的想像力
  • 9. ブリコラージュと「野生の思考」
  • 10. 複製技術と視覚的イメージ
  • 11. 複製技術とデザイン
  • 12. 引用・流用・剽窃
  • 13. 複製技術時代の音楽:ダブ、リミックス、ヒップ・ホップ
  • 14. デザインの外側へ
  • 15. まとめ

評価の方法

  • 授業参加度:40%、期末レポート:60%

日本の芸術2 第1回

講義

来週の参考文献

芸術学特論2 第1回

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講義

日本の芸術2 講義概要

日本の芸術2

講義概要

  • 日本の近現代の文化において重要な役割を果たしている視聴覚文化——写真や音楽——を,コミュニケーションのためのメディアという視点から紹介します。誰が,誰のために,何を,どのように作ることによって,何をしようとした/しているのか。画像や音を実際に見たり聞いたりしながら,その機能について考え,さらに,考えたことを相互に理解し合うことが目標です。なお毎週,授業の終わりに,出席確認を兼ねて,作品や扱われた問題に関する感想文(解釈・記述・評価)を書いてもらいます。

講義計画

  • 1 ガイダンス:「文化/Culture」とはなにか(佐藤)
  • 2 ポピュラー・カルチャー/マスカルチャー/サブカルチャー(佐藤)
  • 3 日本の写真Ⅰ:写真の伝来――迫真性と珍奇性(高橋)
  • 4 日本の写真Ⅱ:天皇の肖像――御真影と家族写真(高橋)
  • 5 日本の写真Ⅲ:芸術写真――絵画と写真(高橋)
  • 6 日本の写真Ⅳ:新興写真――広告と報道(高橋)
  • 7 日本の写真Ⅴ:戦後写真の展開――記録と表現(高橋)
  • 8 日本の写真Ⅵ:現代アートと写真――境界の横断(高橋)
  • 9 初音ミクからみる現代日本の視聴覚文化Ⅰ:初音ミク現象の概要(舩木)
  • 10 初音ミクからみる現代日本の視聴覚文化Ⅱ:現象の背景——同人音楽VOCALOID,動画投稿サイト(舩木)
  • 11 初音ミクからみる現代日本の視聴覚文化Ⅲ:音楽としての側面1——楽曲の傾向,歌詞(舩木)
  • 12 初音ミクからみる現代日本の視聴覚文化Ⅳ:音楽としての側面2——他の日本のポピュラー音楽との比較(舩木)
  • 13 初音ミクからみる現代日本の視聴覚文化Ⅴ:キャラクターとしての側面——N次創作,データベース消費論(舩木)
  • 14 初音ミクからみる現代日本の視聴覚文化Ⅵ:西洋近代の音楽観との比較(舩木)
  • 15 総括(レポートの書き方/提出の仕方)(佐藤)

評価

  • 平常点 20%
  • コメント 30%
    • 授業の終わりに,担当者から質問をして,それに対する回答を書いてもらいます。どれだけ授業を正しく理解しているかが,評価のポイントです。
  • 期末レポート 50%
    • 3人の担当者にそれぞれレポートを提出してもらいます。どれだけ日本の視覚/聴覚文化を深く理解したかが評価の分かれ目です。

芸術学特論2 講義概要

芸術学特論(2)

講義概要

  • 写真と複製技術
    • 1839年に発表された写真術という新たな技術は,人の視覚の様態を根底から覆した。映画,テレビ,コピー,さらにはデジタル・カメラやデジタル・ビデオにいたるまで,全て写真術を応用したものである。本講義では,写真の前史から成立の課程を追い,どのような社会的条件が写真の発明を要請したのか,そしてそれがどのように社会に影響を与えたのかを考えていきたい。次にその歴史を踏まえた上で,写真の理論的な側面にも光を当てていく。写真独特の視覚とは何か,写真は芸術にどのような変化をもたらしたのか,写真は社会をどう変えたのか。そうしたさまざまな疑問を受講生とともに考えていきたい。さらに複製技術,すなわち写真,録音,映画が現代の視覚文化/聴覚文化に及ぼした影響を,さまざまな実例とともに考えていく。

講義計画

  1. イントロダクション:写真と近代性
  2. 幾何学的遠近法とイリュージョン
  3. 遠近法描画装置とカメラ・オブスキュラ
  4. 写真の発明:ニエプスとダゲール
  5. トルボットと『自然の鉛筆』:複製技術としての写真
  6. 写真の痕跡論:記号論からのアプローチ
  7. アイコンとインデックスの混合
  8. 痕跡的イメージの系譜:影絵・デスマスク・聖顔布
  9. ヴァナキュラー写真論:遺影写真を考える
  10. 複製技術と現代社
  11. 仏像写真:礼拝と展示
  12. 引用・流用・剽窃
  13. 複製技術時代の音楽:ダブ,リミックス,ブレイク・ビーツ
  14. デジタル写真とネットワーク文化
  15. 振り返りとまとめ

評価

  • 平常点 30%
  • 期末レポート 70%
    • 任意の写真を一点選び,それを丁寧に記述し,講義内容に基づいてそれを分析,解釈するタイプのレポートになる予定。取り上げた対象をしっかりと自分の目で見て,それを論理的に説明できているかどうかが評価のポイントである。

主要参考文献

人類のビオトープ——風景とアントロポクラシー

佐藤守弘「人類のビオトープ——風景とアントロポクラシー」

要旨

美術史家E・パノフスキーは、幾何学的遠近法を生みだしたルネサンス期をアントロポクラシー Anthropocracy、すなわち「人間による支配」と呼んだ。人間が自らを取り巻く環境を計測=操作可能なものとして捉えはじめたという点において、それを人新世 Anthropoceneの起点のひとつと考える論者もいる。確かに狭い意味での「風景」——すなわちルネサンス以降のヨーロッパで発展した環境を表象するモード——が、遠近法による主客の分離を前提としている以上、それは人新世という枠組みと無関係ではないはずである——そう考えると「人新世の風景」という言い方自体が同語反復的なのかもしれない。本発表では、人間と自然の境界づけの原理をE・サイードの言う「心象地理 Imaginative Geography」に求めつつ、絵画、写真、庭園などの表象メディアを参照して、風景がどのように「自然」なるものを構築/定位してきたのかを辿るとともに、〈植物〉をキーワードに風景のオルタナティヴを探ってみたい。

参考文献

芸術学集中講義 3日目

映像9, 19世紀の視覚文化——鉄道・パノラマ・ミュージアム

映像10, 万国博覧会と視覚の力

映像11, 鏡・セルフィ・テレビ電話——ヴィデオ会議のなかの〈私〉

映像12, ミニ講義——作品の構造:内容と形式

レポート課題

  • 任意の視覚的イメージを一点採り上げ、その作品の内容と形式のレヴェルの違いを意識した上で、講義内で行われたさまざまな問題を踏まえて、そのイメージについて論述する。
    • 引用元、参考文献(書籍、ウェブなど)は、文末にリストの形で必ず明記すること(下記の字数には含めな い)
    • 書式:字数:1200〜2000字
    • 形式:A4用紙縦使い、横書き、PDF形式
    • 取り上げたイメージを、レポートにレイアウトすること。
  • 注意事項:使用文字は基本的には明朝体
    • 長い文章でゴシック(サン=セリフ)体は読みにくい。
    • 字間、行間は適度に取ること
    • 論のまとまりに応じて改行して段落分けすること
      • たまに改行が一切ないレポートや、一文ずつ改行されているレポートがありますが、正直読む気をなくします。

https://satow-morihiro.hatenablog.com/


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19年度前期芸術学A視覚文化論デザイン論特講1デザイン理論特講(大学院)/a> 講演、特別講義など

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