写真論1 第6回
レポート課題
- 興味のある写真を1点取り上げ、それを丁寧に記述した上で、講義で取り上げた理論なども参照の上、論述してください。
- 字数:1000〜2000字
- 形式:横書き、A4縦使い、PDF
- 提出場所:クラスプロファイルに作ります
講義
- 写真と痕跡
- 痕跡の系譜
- デスマスク
- デス・マスクの型取りもまた、再現の過程での一種の自動性を示している。この意味では、写真を、光という代理人による事物の型取りと見なすこともできるだろう。(バザン「写真映像の存在論」)
- エルンスト・ベンカアト『永遠の貌』
- Lifecasting Tutorial: How to Make a Mold of Your Face with Alginate - YouTube
- ライフマスク制作体験記 - YouTube
- ライフマスクよ永遠に
- 聖顔布とアケイロポイエートス(人の手に依らないイメージ)
- ここで聖遺物や「記念品」の心理学についても論じるべきかもしれない。それらもまた、ミイラ・コンプレックスに由来する、実在性の譲り渡しの恩恵に浴している。トリノの聖骸布が、聖遺物と写真の統合をなしとげていることだけ、指摘しておこう。(バザン「写真映像の存在論」)
- (参考)聖史上のある人物と接触を持ったとみなされるあらゆる品――その人物の体の一部をはじめとして――が聖遺物と見なされていた〔……〕〔それは〕聖人が生前に持っていた恩寵をそっくり保持していた。(クシシトフ・ポミアン『コレクション―趣味と好奇心の歴史人類学』、吉田城、吉田典子訳、平凡社、1992)
- マンディリオン/聖ヴェロニカの伝説
- インデックス性に由来する〈真正〉なる肖像
- 水野千依『キリストの顔: イメージ人類学序説 (筑摩選書)』
- ここで聖遺物や「記念品」の心理学についても論じるべきかもしれない。それらもまた、ミイラ・コンプレックスに由来する、実在性の譲り渡しの恩恵に浴している。トリノの聖骸布が、聖遺物と写真の統合をなしとげていることだけ、指摘しておこう。(バザン「写真映像の存在論」)
- 歌舞伎の押隈/宮武外骨の「無機械写真法」
- ネット時代の聖像:「神の慈しみ」
- デスマスク
- 痕跡の系譜
デザイン論特講3 第6回
講義
- サブカルチャーから「文化」を考える
芸術学特論2 第9回
コメント返し
- 写真以前の美術史
- マイクロフィルムの歴史
- カラー(色彩)写真の歴史
- 減色法によるカラー写真の仕組み 写真の仕組み(6): 光と色と
- 佐藤守弘「写真×絵画/工芸/映画——複合メディアとしての彩色/色彩写真」(『美術フォーラム21』Vol.47 特集「フォトグラフィック・アート——技術と芸術のあいだ」|佐藤守弘]
- ディオラマ
- スケールモデル - Wikipedia
- ダゲールのディオラマと縮減模型としてのディオラマ
- レヴィ=ストロースの縮減模型論:模型による全体の認識 | Pace Continua
講義
- ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トルボット
- 写真集『自然の鉛筆 Pencil of Nature』(1844-46)
- Sun pictures: Henry Fox Talbot and the first photographs · SFMOMA
-
- 写真と複数性
- 複製技術=再生産(reproduction)と複数生産(multiple)
- ネガ=ポジ法とは:版画・印刷・印画(プリント・カルチャー)
- 湿式コロディオン法(ガラス・ネガ)と鶏卵紙(アルビュメン・プリント)
- ヴァルター・ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」(『ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 (ちくま学芸文庫)』などに所収)
- 写真と複数性
写真論1 第5回
講義
- 写真と痕跡
- アイコン=インデックス的記号としての写真――パース
- アイコン的記号/インデックス的記号/シンボル的記号(C・S・パースによる記号の三分類)
- インデックス的記号=対象物との物理的因果関係に基づく記号
- 写真、特にスナップ写真は非常に有益である。というのは、それらが表意している対象にある点でまったくよく似ているということをわれわれが知っているからである。しかしこの類似性というのは、写真が一点一点物理的に自然と対応するよう強いられるという状況のもとで作られたという事実によるものである。そういう点で、それらは記号の第二のクラスつまり物理的結合による記号のクラスに属する。(チャールズ・サンダース・パース『パース著作集2 記号学』、内田種臣訳、勁草書房、1986)
- アイコン→メタファー(隠喩)、インデックス→メトニミー(換喩)
- 瀬戸賢一『メタファー思考 (講談社現代新書)』
- 呪術の二類型
- アイコン的記号/インデックス的記号/シンボル的記号(C・S・パースによる記号の三分類)
- 写真映像の存在論――バザン
- 画家という人間の存在ゆえに、絵画には疑いがつきまとった。〔…〕絵画と比べた場合の写真の独創性は、その本質的な客観性にある。〔…〕対象となる事物とその表象のあいだに、もうひとつの物以外に何も介在しないという事態が初めて生じたのだ。外部世界のイメージは初めて、人間の創造的介入なしに、動かしがたいプロセスに従って自動的に得られるようになった。〔…〕写真は花や雪の結晶のような「自然」現象として私たちに働きかける。〔…〕写真は事物からその写しへと、実在性が譲り渡されることの恩恵に浴している。〔…〕ボケていたり、変形や変色が生じていたり、資料的価値がなかったりするかもしれないが、しかし写真はその生成過程からして、モデルの存在自体に根ざしている。写真とはモデルそのものなのだ。
- 〔…〕デスマスクもまた、一種の自動的な再現技術ではあるからだ。その意味で写真は、光による刻印の技術とみなすことができただろう。(アンドレ・バザン『映画とは何か(上) (岩波文庫)』)
- 写真=「コードのないメッセージ」――バルト
- 写真のメッセージの中身は何だろうか。写真は何を伝えるのだろうか。当然、光景そのもの、そのものずばりの現実である。〔……〕現実そのものから写真に写すにあたって、現実を単位に細分して、それを写真が読むべきものとして与える対象とは素材の異なる記号として再構成する必要はまったくない。このオブジェと映像の間に中継物、すなわちコードを設定する必要はまったくない。たしかに映像は現実のものではない。しかし少なくともその完璧なアナロゴン〔相似物〕であって、常識的に写真を構成するのはまさしくこの類似の完全性なのである。こうして写真映像の特殊な位置づけがでてくる。写真はコードのないメッセージであるという位置である。(ロラン・バルト「写真のメッセージ」『映像の修辞学 (ちくま学芸文庫)』、あるいは『第三の意味―映像と演劇と音楽と)
- 「それは=かつて=あった」
- 「写真」が数かぎりなく再現するのは、ただ一度しか起こらなかったことである。〔……〕写真は、「ほら、これです、このとおりです!」と言うだけで、ほかのことは何も言わない。写真は哲学的に変換する(言葉にする)ことはできない。〔……〕「写真」は何か目の前にあるものを指さすのであって、そうした純粋に指呼的な言語活動の域を脱することができない。(10)
- 私が《写真の指向対象》と呼ぶものは、ある映像またはある記号によって指し示されるものであるが、それは現実のものであってもなくてもよいというわけではなく、必ず現実のものでなければならない。それはカメラの前に置かれていたものであって、これがなければ写真は存在しないであろう。〔……〕絵画や言説における模倣とちがって、「写真」の場合は、事物がかつてそこにあったということを決して否定できない。〔……〕それゆえ、「写真」のノエマ〔現象学的な本質〕の名は、つぎのようなものとなろう。すなわち、《それは=かつて=あった》、あるいは「手に負えないもの」である。〔……〕それはかつてそこにあった、がしかし、ただちに引き離されてしまった。それは絶対に、異論の余地なく現前していた。がしかし、すでによそに移され相異している。
- 写真とは文字どおり指向対象から発出したものである。そこに存在した現実の物体から、放射物が発せられ、それがいまここにいる私に触れにやって来るのだ。〔……〕私は、かつて存在したものがその直接的な放射物(その光)によって実際に触れた写真の表面に、こんどは私の視線が触れにいくのだと考えるとひどく嬉しくなる(あるいは暗い気持ちになる)〔……〕(ロラン・バルト『明るい部屋―写真についての覚書』)
- ロザリンド・クラウス――指標論
- あらゆる写真は、光のもろもろの反映を感光紙の表面上に転写した物理的痕跡なのである。写真はそれ故、イコン〔アイコン〕つまり視覚的類似の一種であるが、対象に対し指標〔インデックス〕的関係を持っているのである。真のイコン〔アイコン〕との隔たりを写真が感じさせるのは、この完全に物理的な生成によってである。つまり、大抵の絵画の描写的再現=表象の中で作用している組織的配列とか象徴的な意味の介在といったプロセスの入り込む余地を与えない、もしくはそうしたプロセスを短絡させるように見える、全くの物理的生成によってである。(ロザリンド・クラウス『オリジナリティと反復―ロザリンド・クラウス美術評論集』)
- アイコン=インデックス的記号としての写真――パース
デザイン論特講3 第5回
講義
- ポピュラー・カルチャーとは
- 「「ポピュラー・カルチャー」という語は、日本語で言う「民衆文化」とほぼ同義であり、本稿ではハイ・カルチャー、エリートの文化ではない、フォーク・カルチャー、マス・カルチャー、カウンター・カルチャー、そしてポップ・カルチャーを含む上位概念として使用していく。「マス・カルチャー」は、すなわち「大衆文化」で、大量生産され、大衆によって大量消費される文化のこと。これは明らかに近代以降の歴史的存在であり、時にはハイ・カルチャーをも取り込むこともある。「サブカルチャー」は、社会における主流のドミナントな文化に副次的に存在する文化のことで、それは、年齢、ジェンダー/セクシュアリティ、エスニシティ、階級、さらには趣味や嗜好による独自性を持った諸集団——「大衆」という画一的枠組みにはまらない——によって担われるものとする」。(佐藤守弘「消費文化への両義的な対処法──マスメディア時代の「ポップ」再考、UNPOPULAR POP報告書 – UNPOPULAR POP、pp.160-184)」
- 「そもそも、同じポピュラー・カルチャーに分類されてはいても、フォーク・カルチャー(民俗文化)と近代的なマス・カルチャー(ひいてはポップ・カルチャー)は、定義上、相容れないものと考えられていた。本来は小さなコミュニティで共有されていたフォーク・カルチャーは、近代の都市におけるメディアの変容によって登場するマス・カルチャーに征服されてしまい、真正な文化財と して保存されるしかない運命を辿ったとされる。ちなみに「定義上」と書いたのは、その考えがクレメント・グリーンバーグなどが考えたように古いものであり、たとえば現代の民俗学の最前線 ──菊地暁『民俗学入門』(岩波新書、二〇二二)に見られるような──では、フォーク・カルチャーを必ずしもそのように捉えているとは限らないからである」(佐藤守弘「民謡クルセイダーズ——矛盾の肯定」同上、p.124)
- サブカルチャーから「文化」を考える
- イギリスのユース・サブカルチャーズ:50年代のテディ・ボーイズ〜60年代のモッズ〜70年代のパンク
-
- ディック・ヘブディジ『サブカルチャー: スタイルの意味するもの』
- ジョン・サヴェージ『イギリス「族」物語』
- Ted Polhemus, Street Style
- モッド・サブカルチャー
-
- イギリスのユース・サブカルチャーズ:50年代のテディ・ボーイズ〜60年代のモッズ〜70年代のパンク
芸術学特論2 第8回
講義
- ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トルボット
- 写真集『自然の鉛筆 Pencil of Nature』(1844-46)
- Sun pictures: Henry Fox Talbot and the first photographs · SFMOMA
-
- 写真と複数性
- 複製技術=再生産(reproduction)と複数生産(multiple)
- ネガ=ポジ法とは:版画・印刷・印画(プリント・カルチャー)
- 湿式コロディオン法(ガラス・ネガ)と鶏卵紙(アルビュメン・プリント)
- ヴァルター・ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」(『ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 (ちくま学芸文庫)』などに所収)
- 写真と複数性
写真論1 第4回
講義
- 写真前史
- 光と痕跡:フォトジェニック・ドローイング(光による素描)とサイアノタイプ(青写真)
- フォトグラム | 現代美術用語辞典ver.2.0
- [Vol.229]日光写真の話│種清豊のフォトコラム|カメラのキタムラ
- サイアノタイプの作り方
- 印画紙をつくる
- サイアノタイプを露光する
- 7月末の晴天の日、ガラス越しで何分の露光が適当かという実験
- 10円玉を6枚置き、10分ごとに1枚はずし、はずしたところを白い紙でカバーする
- 結果、40分程度が適当と判断
- サイアノタイプを仕上げる
- 露光した印画紙を水道水で洗う
- 5lの水道水に20ml程度の塩素系漂白剤(ハイター)に10分ほど浸して再発色させる
- 流水で10分洗い、薬液を洗い流す(これで10年以上持つらしい)
- 写真術の「発明」
- ニセフォール・ニエプスとエリオグラフィ
- 版画の複製から「最初の写真」へ
- ユダヤ瀝青
- ジェフリー・バッチェン『写真のアルケオロジー (視覚文化叢書)』
- ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールとダゲレオタイプ
- The Daguerreotype - Photographic Processes Series - Chapter 2 of 12 - YouTube
- 銀板の輝きと一点性
- 物質性と触覚
- ダゲールによる写真の発明について(当時の新聞記事)
- ジオラマの著名な画家であるダゲール氏によってなされた重要な発見について。この発見は驚異のように思われる。そしてもしも立証されるならば意匠芸術において革命となる見込みがある。
- ダゲール氏はカメラオブスキュラの後部に描き出されている像を定着させる方法を発見した。それゆえ、これらの像は物体の一時的な反映ではなくて、それらの固定した持続的な刻印である。そしてそれは絵画あるいは版画のようにそれらの物体の現場から移され得る。
- わが読者に、カメラオブスキュラによつて描かれた自然像の忠実度を想像せしめ、かつそれに対して光の階調、濃淡および中間調をもって、この像を固定させる太陽光線の作用をそれに付け加えさせるならば、読者はそれを見ることによって、ダゲール氏がわれわれの好奇心を満足させた美しい意匠を理解するにいたるであろう。
- 生命なき自然、建築は、ダゲール氏が彼自身の名前にちなんで呼ぶことを意図している器具ダゲレオタイプの勝利である。
- ダゲールは磨かれた金属板を処理した。そして3分間で『自然のみがその作品に与えられる真実をもって与えられた』パリの並木道やセーヌ川の眺望を生み出すことができた。(1839年1月6日「ガゼット・ドゥ・フランス」紙より)
- さまざまなダゲレオタイプ
- https://collections.eastman.org/advancedsearch/objects/medium%3Adaguerreotype?filter=mediaExistence%3Atrue#filters
- https://www.moma.org/collection/?utf8=%E2%9C%93&q=daguerr%C3%A9otype&classifications=any&date_begin=Pre-1850&date_end=2020&with_images=1&page=&direction=
- Search The Collection - The Metropolitan Museum of Art
- ダゲレオタイプを扱った作品
- IO-2: 現代ダゲレオタイピスト展+国際シンポジウム – IO-2: Contemporary Daguerreotype Exhibition & Symposium
- ニセフォール・ニエプスとエリオグラフィ
デザイン論特講3 第4回
講義
- 「着る」ことから文化を考える
- 社会的事実としての身体
- さまざまな「カルチャー」
- ハイ・カルチャー=高級文化、社会的エリート(王侯貴族、宗教的権威、ブルジョワ、知識人など)の文化。
- ポピュラー・カルチャー=民衆文化。近代に限らない被支配層の文化。以下の諸文化の上位概念。
- フォーク・カルチャー=民俗文化。おおく産業化以前の社会における伝統的文化について用いられるが、最近はヴァナキュラー・カルチャーに近い意味で用いられることも多い。
- ヴァナキュラー・カルチャー=多くは無名の作者による制作物からなり、市場で取引されることの少ない、ある土地独特の文化を指す。
- マス・カルチャー=大衆文化。多くの人達のために大量に作られる文化。複製技術を前提にする。
- ポップ・カルチャー=ポピュラー・カルチャーと同義にも用いられることもあるが、つかの間の流行といった意味も持つ。
- サブカルチャー=主流(ドミナント)ではない、少数者による周縁的な文化。
- 「サブカル」=90年代の日本で、「オタク」系ではないお洒落なサブカルチャーに対して用いられはじめた言葉(入門「オタク」と「サブカル」はどう違うのか? 90年代の源流をたどる | アーバン ライフ メトロ)
- カウンター・カルチャー=サブカルチャーのうち、主流文化に対する対抗的/反抗的な性格が強いもの
- アンダーグラウンド・カルチャー=→「アングラ」:「地下」→「非合法」→主流ではない批判的・実験的な文化
- オルタナティヴ・カルチャー=これまでとは違う文化。「カウンター」、「アンダーグラウンド」の代わりに用いられるようになった
-
- 「「ポピュラー・カルチャー」という語は、日本語で言う「民衆文化」とほぼ同義であり、本稿ではハイ・カルチャー、エリートの文化ではない、フォーク・カルチャー、マス・カルチャー、カウンター・カルチャー、そしてポップ・カルチャーを含む上位概念として使用していく。「マス・カルチャー」は、すなわち「大衆文化」で、大量生産され、大衆によって大量消費される文化のこと。これは明らかに近代以降の歴史的存在であり、時にはハイ・カルチャーをも取り込むこともある。「サブカルチャー」は、社会における主流のドミナントな文化に副次的に存在する文化のことで、それは、年齢、ジェンダー/セクシュアリティ、エスニシティ、階級、さらには趣味や嗜好による独自性を持った諸集団——「大衆」という画一的枠組みにはまらない——によって担われるものとする」。(佐藤守弘「消費文化への両義的な対処法──マスメディア時代の「ポップ」再考、UNPOPULAR POP報告書 – UNPOPULAR POP、pp.160-184)」
- 「そもそも、同じポピュラー・カルチャーに分類されてはいても、フォーク・カルチャー(民俗文化)と近代的なマス・カルチャー(ひいてはポップ・カルチャー)は、定義上、相容れないものと考えられていた。本来は小さなコミュニティで共有されていたフォーク・カルチャーは、近代の都市におけるメディアの変容によって登場するマス・カルチャーに征服されてしまい、真正な文化財と して保存されるしかない運命を辿ったとされる。ちなみに「定義上」と書いたのは、その考えがクレメント・グリーンバーグなどが考えたように古いものであり、たとえば現代の民俗学の最前線 ──菊地暁『民俗学入門』(岩波新書、二〇二二)に見られるような──では、フォーク・カルチャーを必ずしもそのように捉えているとは限らないからである」(佐藤守弘「民謡クルセイダーズ——矛盾の肯定」同上、p.124)
- サブカルチャーから「文化」を考える
- イギリスのユース・サブカルチャーズ:50年代のテディ・ボーイズ〜60年代のモッズ〜70年代のパンク
-
- ディック・ヘブディジ『サブカルチャー: スタイルの意味するもの』
- ジョン・サヴェージ『イギリス「族」物語』
- Ted Polhemus, Street Style
- モッド・サブカルチャー
-
- イギリスのユース・サブカルチャーズ:50年代のテディ・ボーイズ〜60年代のモッズ〜70年代のパンク
芸術学特論2 第7回
展覧会紹介
- 秋季特別展「みちのく いとしい仏たち」|龍谷ミュージアム
- ハンス・ベルティング『イメージ人類学』
- 加藤哲弘「イメージ人類学——その可能性と限界」
- ハンス・ベルティング『イメージ人類学』
- 京都モダン建築祭
コメント返し
- 古代日本語における色
- 美学と科学
- 現像と印画(プリント)
- ネガ現像 | フォトハウスK |京都市の写真店
- ほかヨドバシカメラなどでも現像・印画は可能
- ティンタイプはどこで買えるか?
- 手彩色写真
講義
- 写真術の「発明」
- 写真の「誕生」に先立つ「着想=懐胎」
- ジェフリー・バッチェン『写真のアルケオロジー』
- ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールとダゲレオタイプ
- The Daguerreotype - Photographic Processes Series - Chapter 2 of 12 - YouTube
- 銀板の輝きと一点性
- 物質性と触覚
- ダゲールによる写真の発明について(当時の新聞記事)
- ジオラマの著名な画家であるダゲール氏によってなされた重要な発見について。この発見は驚異のように思われる。そしてもしも立証されるならば意匠芸術において革命となる見込みがある。
- ダゲール氏はカメラオブスキュラの後部に描き出されている像を定着させる方法を発見した。それゆえ、これらの像は物体の一時的な反映ではなくて、それらの固定した持続的な刻印である。そしてそれは絵画あるいは版画のようにそれらの物体の現場から移され得る。
- わが読者に、カメラオブスキュラによつて描かれた自然像の忠実度を想像せしめ、かつそれに対して光の階調、濃淡および中間調をもって、この像を固定させる太陽光線の作用をそれに付け加えさせるならば、読者はそれを見ることによって、ダゲール氏がわれわれの好奇心を満足させた美しい意匠を理解するにいたるであろう。
- 生命なき自然、建築は、ダゲール氏が彼自身の名前にちなんで呼ぶことを意図している器具ダゲレオタイプの勝利である。
- ダゲールは磨かれた金属板を処理した。そして3分間で『自然のみがその作品に与えられる真実をもって与えられた』パリの並木道やセーヌ川の眺望を生み出すことができた。(1839年1月6日「ガゼット・ドゥ・フランス」紙より)
- ダゲレオタイプのケース
- さまざまなダゲレオタイプ
- https://collections.eastman.org/advancedsearch/objects/medium%3Adaguerreotype?filter=mediaExistence%3Atrue#filters
- https://www.moma.org/collection/?utf8=%E2%9C%93&q=daguerr%C3%A9otype&classifications=any&date_begin=Pre-1850&date_end=2020&with_images=1&page=&direction=
- Search The Collection - The Metropolitan Museum of Art
- ダゲレオタイプを扱った作品
- IO-2: 現代ダゲレオタイピスト展+国際シンポジウム – IO-2: Contemporary Daguerreotype Exhibition & Symposium
- 廉価版ダゲレオタイプ
- →ティンタイプ、アンブロタイプ
- 写真の「誕生」に先立つ「着想=懐胎」
芸術学特論2 第6回
コメント返し
講義
- 写真術の「発明」
- ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールとダゲレオタイプ
- The Daguerreotype - Photographic Processes Series - Chapter 2 of 12 - YouTube
- 銀板の輝きと一点性
- 物質性と触覚
- ダゲールによる写真の発明について(当時の新聞記事)
- ジオラマの著名な画家であるダゲール氏によってなされた重要な発見について。この発見は驚異のように思われる。そしてもしも立証されるならば意匠芸術において革命となる見込みがある。
- ダゲール氏はカメラオブスキュラの後部に描き出されている像を定着させる方法を発見した。それゆえ、これらの像は物体の一時的な反映ではなくて、それらの固定した持続的な刻印である。そしてそれは絵画あるいは版画のようにそれらの物体の現場から移され得る。
- わが読者に、カメラオブスキュラによつて描かれた自然像の忠実度を想像せしめ、かつそれに対して光の階調、濃淡および中間調をもって、この像を固定させる太陽光線の作用をそれに付け加えさせるならば、読者はそれを見ることによって、ダゲール氏がわれわれの好奇心を満足させた美しい意匠を理解するにいたるであろう。
- 生命なき自然、建築は、ダゲール氏が彼自身の名前にちなんで呼ぶことを意図している器具ダゲレオタイプの勝利である。
- ダゲールは磨かれた金属板を処理した。そして3分間で『自然のみがその作品に与えられる真実をもって与えられた』パリの並木道やセーヌ川の眺望を生み出すことができた。(1839年1月6日「ガゼット・ドゥ・フランス」紙より)
- ダゲレオタイプのケース
- さまざまなダゲレオタイプ
- https://collections.eastman.org/advancedsearch/objects/medium%3Adaguerreotype?filter=mediaExistence%3Atrue#filters
- https://www.moma.org/collection/?utf8=%E2%9C%93&q=daguerr%C3%A9otype&classifications=any&date_begin=Pre-1850&date_end=2020&with_images=1&page=&direction=
- Search The Collection - The Metropolitan Museum of Art
- ダゲレオタイプを扱った作品
- IO-2: 現代ダゲレオタイピスト展+国際シンポジウム – IO-2: Contemporary Daguerreotype Exhibition & Symposium
- 廉価版ダゲレオタイプ
- →ティンタイプ、アンブロタイプ
- ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールとダゲレオタイプ
芸術学特論2 第5回
コメント返し
講義
- 写真前史
- 光と痕跡:フォトジェニック・ドローイング(光による素描)とサイアノタイプ(青写真)
- フォトグラム | 現代美術用語辞典ver.2.0
- [Vol.229]日光写真の話│種清豊のフォトコラム|カメラのキタムラ
- サイアノタイプの作り方
- 印画紙をつくる
- サイアノタイプを露光する
- 7月末の晴天の日、ガラス越しで何分の露光が適当かという実験
- 10円玉を6枚置き、10分ごとに1枚はずし、はずしたところを白い紙でカバーする
- 結果、40分程度が適当と判断
- サイアノタイプを仕上げる
- 露光した印画紙を水道水で洗う
- 5lの水道水に20ml程度の塩素系漂白剤(ハイター)に10分ほど浸して再発色させる
- 流水で10分洗い、薬液を洗い流す(これで10年以上持つらしい)
- 写真術の「発明」
- ニセフォール・ニエプスとエリオグラフィ
- 版画の複製から「最初の写真」へ
- ユダヤ瀝青
- ジェフリー・バッチェン『写真のアルケオロジー (視覚文化叢書)』
- ニセフォール・ニエプスとエリオグラフィ
写真論 第3回
講義
- 写真前史
- カメラ・オブスキュラ(「カメラ・オブスクラ」とも)
- カメラ・オブスキュラとは、ラテン語で「暗い部屋」という意味。暗い部屋に、小さな穴(ピンホール)から光が差し込むと、外の明るい世界が上下左右逆に映るという原理は紀元前から知られていた。
- 後にレンズを利用することによって、鮮明な像(イメージ)が得られることが知られるようになり、ヨーロッパでは、ルネサンス期以降、描画装置、科学的な観察装置として広く使われるようになり、また啓蒙主義時代(17c後半〜18c)の知のモデルともなった。
- ジョナサン・クレーリー『観察者の系譜―視覚空間の変容とモダニティ (以文叢書)』
- 佐藤守弘「暗い部屋のなかの人工知能」(『S/N:S氏がもしAI作曲家に代作させていたとしたら』)
- カメラ・オブスキュラに映る像を化学的な方法により定着させる技術が写真術。
- 巨大カメラ・オブスキュラ
- The Magic Mirror of Life: An Appreciation of the Camera Obscura=カメラ・オブスキュラについての総合サイト(英語)
- 映像展示室と巨大レンズ | 植田正治写真美術館=鳥取県伯耆町にある植田正治写真美術館内。600mmのレンズで「逆さ大山」が見られる。
- 細馬宏通さんとカメラ・オブスキュラ:スミス記念堂のカメラ・オブスキュラ/彦根
- http://www.kokuyo-shop.jp/shop/ProductDetail.aspx?sku=4901480275864
- カメラ・オブスキュラの作り方→カメラ・オブスキュラの作り方 - 蒼猴軒日録β
- 大判カメラについて
- 幻燈の原理
- カメラ・オブスキュラ(「カメラ・オブスクラ」とも)
デザイン論特講3 第3回
コメント返し
- 裸と下着
- 和田正平『裸体人類学―裸族からみた西欧文化 (中公新書)』
- 男性とおしゃれ
- 服と痕跡=メトニミー(換喩)
講義
- 「着る」ことから文化を考える
- 菊地暁『民俗学入門 - 岩波書店』第一章「暮らしのアナトミー「きる【衣】」から
- 衣服の美的機能=身体の補強・改変・加工
- 菊地暁編『身体論のすすめ (京大人気講義シリーズ)』
- B・ルドフスキー『みっともない人体』
- イメージとしての身体
- 鷲田清一『ちぐはぐな身体―ファッションって何? (ちくま文庫)』
- J・ウィリアムソン『広告の記号論 1―記号生成過程とイデオロギー (カルチャー・クリティーク・ブックス)』
- J・バージャー『イメージ―視覚とメディア (ちくま学芸文庫)』
- 消費される身体
- 社会的事実としての身体
- 衣服の美的機能=身体の補強・改変・加工
- 菊地暁『民俗学入門 - 岩波書店』第一章「暮らしのアナトミー「きる【衣】」から